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井ノ原快彦先生の哲学

『どうして人は平等じゃないの?』

2015年10月21日、NHK あさイチのコーナーのひとつ『哲学のススメ』で取り上げられたテーマだ。

放送されたVTRには、複数の子供たちが大人から飴をもらう場面だった。子供たちはひとつしかない飴をもらいたいと思ったが、全員に行き渡ることはできない。
その時の子供の何気ない一言、「どうして人は平等じゃないの?」。

さぁどう答えようか?

自分に子供がいてもいなくても、家族や友達の子供と触れ合う機会は多い。

最近では、友達の子供からの『なんで?』攻撃に閉口せざるを得ない場面も多々ある。

だが、答えないという選択が1番良くないらしく、わからない質問でも何か応え、コミュニケーションをとるのが最善策のようだ。

そこでだ。
井ノ原先生はどう答えるのか。

テレビの中から聞こえた答えはこうだった。

『どうして平等じゃないの?』
「うるせー!自分で考えろ!大人が何でも知ってると思ったら大間違いだ!」

この日の出演者である、俳優の内藤剛志さんも「そうだ!そうだ!」と同調していた。

共演者である有働アナは「実際に聞かれても、そう答えるんですか?」と井ノ原先生に問いかける。

井ノ原先生は続ける。
「はい。平等がすべて幸せだとは限らない」

全ての平等は幸せとは限らない。
そこは私も大いに納得する。

横一列の世界なんて、なんのために生きているかわからないからだ。

井ノ原先生は、芸能界という何の保証もない世界で生きている。
さぞかし不平等だらけであっただろう。

努力しているのに報われない。
育った環境や、社会が悪くて報われない。
どうしてわたしばっかり、どうしたあの子ばっかり。

そんな子供みたいなこと考えていても意味なんてない。

人生は自己責任だ。
誰のせいでもない、自分のせいだ。

井ノ原先生の平等の解釈は「平等じゃなくても、自分が好きなことができる人は幸せだ。」

わたしはそうは思わない。
好きなことは好きでやればいいけれど、平等な世界に不満がないと考えるのは、大間違いだと思う。

人はどんな状況下に置かれたって、常に文句を垂れるであろう。

でも、不満は進歩のスタートラインであり、その不満をどう転換させるかで、今後の生き方に変わっていくはずだ。

これは私の考え方であり、自分の中の結論。そうやって生きていかなきゃやってられない。不満を解消する事が出来なくても、それはそれでいいんじゃなかろうか?今ある手持ちの駒でも幸せを感じる事もできるだろうし。
欲張ってばかりじゃ疲れちゃうんだもん。

平等を求める心は人の欲望なんじゃないかなぁ?

ねぇ、井ノ原先生?
私の考え方どう思う?

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