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稽古考27

■ 2004/09/08    「入身投げの受け」考

9月4日(土曜日)第15回奈良合同研鑽会(一般部)が、郡山武道場で野村師範の指導のもと行われた。基本技が中心だった。三松禅寺の道場生を前立ちの受けに指導された。通常の指導であったが、受けについても指導された。野村和夫師範にしては、余りない事のように思う。「入身投げ」。取りに後ろをとられ首を引かれた際、受けの進む足について、前の足から着いてくるように指導された。前立ちで受けをとった三松禅寺道場生、「知らんかった」「分かっても、出来へん」と言う。近鉄道場の有段者二人、「目からウロコ」。「知らんやった」。「ホント、いい勉強になりました」との弁。

翌月曜日、三松禅寺道場の稽古。気になっていた、「受けの進む足」について、両手持ち体転換で「受け」の進み方の稽古をしてみる。やはり「取り」の手首を両手で取りに来るのに、後ろ足から踏み込む稽古生が多い。

入身投げ。ひと通り見まわした所、前足から「取り」について行っている「受け」は少ない。相手と息を合わす動き。稽古では「受け」は「取り」の体捌きに出来るだけ合わせる事が良いのではないか。「取り」にしっかり着いて行く「受け」の姿勢は、互いの上達法ではないだろうか。

『学びの段階として=(前文略) 典型的な一連の動きを形として決め、繰り返して稽古する。そうすることによって、動きと感覚との関連づけを行う。相手に応じて、相手の動き、流れと一体となった技をなす。 (後文略) 野村和夫師範』


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