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稽古考14

■ 2002/10/21   「稽古」考

一昨日の稽古で、嘗て、私が言ってきた事について、どうも理解に乏しい有段者がおり、再度の質問などあり。敢えて、異論は覚悟の上、書こうと思う。

指導という事では、一昨日の稽古で、有段者からの次のような質問があり、意見を求められた。「初心者の受けをとる折り、不安定な状態で技を掛けてきたら、 私は返し技をする」が、どうであろうか。と、

これについて私は、稽古の折り、受けが「固まった」状態でいたり、相手の不十分な技に対して、技を返したりする事は、厳に慎むべきである。と思う。あくまで稽古は、取りと受けが技の流れを重視した稽古をすべきす。まして、初心者が相手であれば型や技の流れを覚えて貰う為に、(有段者が技そのものの流れを良く理解し、習得しているならば尚更の事)有段者は充分な受けを取らねばならない。

「受けを取らない稽古」は、道場指導者が、どうしてもこの人には、此処を覚えてもう一段上を稽古して欲しい。と、考えた時のみは行われる稽古法で、むやみやたらにこの稽古をとると、稽古は殺伐とした力比べに終始する事になりかねない。と、私は考えます。


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