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稽古考45

■ 2005/02/26   田辺、道主研鑽会 

三松禅寺道場からは8人が参加する。田辺駅到着後、定番となっている海辺の公園にある道主の銅像見学、記念写真。そこは他道場の人たちとも必ず出会う場所。会場に早く着きすぎたのでヨットハーバーの周辺を散策。まだ2月、「寒い」。

道主研鑽会は1時間30分ノンストップ。基本技をみっちり稽古。

【道主研鑽会 研鑽内容】

■ 片手取り「呼吸法(側面入身投げ)」表、裏。表技は、前足をそのまま相手の後ろへ進め行う。裏技は、「取り」が(外)転換を加え行う。

■ 正面打ち「入身投げ」。(裏への)転換の早さと、深さが、印象的。 ※相手の踏み込み足などにこだわらず、自分中心に左半身、右半身。「取り」の時、後ろ足から踏み込んだり、前足を「送り足」したり多彩に。

■ 諸手取り「一教抑え込み」表、裏。諸手取りは、取られた手、太刀を振りかぶる様に素早く上げ捌き、技に繋げる。 ※いつもの道場の稽古法とは少し違うので、なかなか思うようにゆかない。「すう~と」は、取られた手が上がらない。握り込まれると、余計に振りかぶりが、出来ない。呼吸の難しさを改めて認識。

■ 横面打ち「四方投げ」表、裏。表技は、横面を受け流しながら(内に)転換し、投げに入る。裏技は、横面を斜め前に送り足にて捌き、斬り下ろし、転換し、投げる。表、裏ともに捌く時、手刀で面を打つ事(当身)を忘れないよう注意。 ※表技は、道場での稽古と同じなので躊躇しない。裏技は、斬り下ろしに重点を置く。また、斜め前への送り足は体の開きに注意しながら行った。元気な人が相手であったので、手首を厳しく極められた時は、私も厳しく。しなやかに極められた時は、私もしなやかに。

■ 座技正面打ち「一教抑え込み」表、裏。裏技は、相手の打ってくる手刀、足の外側に(第一歩を)踏み込む。以前の研鑽会でもそのようにしておられた。 ※最近はそのように(私は)稽古しているので、裏も違和感なく行えた。

■ 半身半立ち片手取り「四方投げ」。斜め前から手を取らせ、取らせた手と同じ膝を立て膝行転回、投げに移る。 ※「受け」が立ったままでいるので、(相手と離れないよう)充分間合いに注意しながら転換する。気を抜くと立っている「受け」を崩せなくなる。

■ 半身半立ち両手取り「四方投げ」。片手取りと違い、両手取りは、立ち上がりながら手首を取り、転回、投げる。 ※膝行が続いたので、そして、膝行から立ち上がり投げるので、結構「しんどい」。このあたりで、1時間以上経っているので、体力は限界か。

■ 肩取り「二教」表、裏。表技は、取られた肩を少し内に(転換)流し、二教に相手の手を取り抑え込む。裏技は、(外に)転換し二教に相手の腕を極め、落とし、抑え込む。昨年も指導された技。裏技の捌きは、先ほど行った横面打ち四方投げ(裏)と同じです、との説明。 ※斜め横に座っている宮城さんが眼に入る。しっかりと  眼を合わし以心伝心。つかの間、柔らかな技のやりとり。

■ 諸手取り「小手返し」表、裏。表技は、手首を返しながら上にもってゆきながら転換する。転換させながら、その手を今度は下方向に導き、小手を取って返す。裏技は、表技と同じく下方向に導いた手を取り、相手の背方向にもう一度転換し、 小手を返す。 ※今度は体力回復、元気一杯。(殆ど、小手返しの飛び受身は見られなかった)が、私の投げに宮城さん、飛び受身。

■ 後ろ両手取り「三教」表、裏。(正面打ちを)摺り上げる様にして手を取らせ(動作が、私にはそう見えた)、取られた手をすう~と下の方へ移し、前へ進みながらもう片方を(後手に)取らす。「受け」を(後ろ取り)両腕で吊り上げるようにして崩し、三教技にもってゆく。この際の、後ろ「両腕での吊り上げ」動作についての注意点を説明される。 ※気を張って相手を探そう。これが最後の技になるだろう、時間が迫っている。年輩の方が(私より少し年上か)相手。「どうぞ先に」というふうに、自然に私が先に「取り」をやる。ソフトに三教の極めも、そっとやる。「受け」にまわった途端、手の取らせ方で気づく。不覚。私より高段者。捌きもさることながら、極めも鋭い。私のはじめの「取り」は失礼にあたる。他での稽古はすべからく緊張感を持って臨まねばならぬ。解っていたつもりであったのだが、反省。

締めくくりは、座技「呼吸法」。そして「天地投げ」表、裏。

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