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稽古考1  2021.5.25

■ 2002/04/05 (Fri) 「柔らかく、動きが自然で」  (郡山道場にて)

郡山道場 先週体験稽古に来た小学生2人が入会、初めての稽古。子供に体の転換は難しい。何処でもそうだが、一人でやると絶対に出来ない。特に大阪合気会の体の転換は初心者には出来ない。

始めは東京本部のやりでやる方が簡単のようで、のみこみが速い。総じて、合気道の動きは「柔らかく、動きが自然で」とよく解説されている。(異論はなくそうなのだが、)稽古の実践段階では、かなり難しい。例えば、左半身で斜め左後ろに捌き三角体を作る。基本の捌きではあるが、なかなか出来ておらず、これを「あじろ」に何度も捌いてゆくなど、とても「自然な動き」にはならず、繰り返しの稽古が必要となる。

正面打ちの場合、一人稽古の場合はなんとか形はこなせても、相手が正面を打ってきた場合、どうしても前の足を動かしてしまい、後ろの足から踏み込む「後の先」は、取れない。これは自然な動きではなく、意識した繰り返しの稽古によるもので、初心者には自分が先に動き「先の先」を取るように指導しなければ、「動きが自然で」は身に付かないだろう。

人には向かって来る物を避ける本能的な動きが身に付いており、意識しなければ前に出て行く事など到底出来ない。

[柔らかく]も、脱力と無駄な力を抜くとの違いが解らないとそうはならない。まして相手と対峙した時、緊張感を体にどの程度伝え、何処まで[柔らかく]こなせるか、繰り返しの稽古が必要となる。

やはり基本の稽古を繰り返し行った、その結果が「柔らかく、動きが自然」に見える、或いは自然になるのではないか。と、思う。

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