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ガレキの山。その1

ふつう、「がれき」と聞いたら「瓦礫」だが、模型クラスタは「がれき」と言えば「ガレキ」、「ガレージキット」になる。

ガレージキットとは、欲しいものが無い!と思った人らが「じゃあ自分らで作るわ」とメーカー顔負けの技術で作った精密模型の複製物が始まり、だと思ってる。名前の由来は諸説色々あるみたい。

原型を作り、シリコンで型を取り、そのシリコン型に「レジン」と呼ばれる液体を流し込んで硬化させ、複製、それをキットとして売る、と言うのがガレキの基本。

型から外す際の離型剤がモデルの表面にびっちりなので、俺なんかはまず最初に一緒にお風呂に入るとこからやったり。

ガレキの良いとこは、メーカーがやらないマニアックなモデルもイラストと寸分違わぬ精度を以って模型で再現されるとこなんすよ。当時の市販のプラモデルは、お世辞にも自分らが想像している、記憶しているスタイルとはまだまだ遠かったし、だから自分らで改造してスタイルを調整したりしたんだけど、ガレキは最初っから完璧なスタイリング。しかも「え?こんなのもあるの!?」なんてのまである。今でこそクスィーガンダムやペーネロペーなんか玩具として出てるけど、昔だったらあの辺は確実にガレキ。

リスクとしては、ちゃんと作るとなると、プラモよりも格段に難易度が高いのと、値段も高いとこ。説明書も不親切なのが多かったり、ある程度改造の技術の応用などで臨機応変に対応しなきゃいけなかったり。パーツの表面は気泡やら歪みやらは当たり前だったり。それでもガレキは沼だったw 一度手を出すとズブズブとその魅力に取り憑かれた。。

二十年くらい前は全盛期で、当時は小さいメーカーやブランド、サークルなどが沢山あった。俺の中ではコトブキヤさんもボークスさんも海洋堂さんも、元はガレキメーカーって認識。

で、その二十年前、俺は専門学校に通いながらバイトするんだけども、どうせするなら好きなものに囲まれてた方がいいって色々探してて、結果今では割と大手の模型販売店にバイトとして入る。ここでなぜゲーセンに行かなかったのかと今になって思うw

そして結果、給料もらっては何かしら買って帰る様になり、最終的に「現物支給にしようか?」と言われる始末。

今回は当時から最近までのガレージキット遍歴を思い出してみようかとおもって。一応順番に紹介していこうと思うけども、もしかしたらちょっと発売や時代なんかの順番が前後するかも。

続く

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