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ごますて。その6

大変恥ずかしながら、俺はほんと勉強不足で、今回の舞台で「アンサンブル」と言う用語を知ってんだけども、アンサンブルの皆さんも凄かったなぁ。

主役以外の脇を固める役どころなんだけど、神聖な修道士から超絶怪しげな魔導師、そして魔物、時には黒い魔力自身の体現から、街に住む人々、学園の生徒と、とにかく幅広く演じられる訳だが、その中でも「魔物」や「黒い魔力」の演技は相当難しかったのでは無いかと思って。

あからさまに「魔物です!」と言うのではなく、背景に魔物のビジュアルが映っている前で、その「ビジュアル以外のディティール」を体現されていた様に思えたし、まるで男性の俳優が演じてるのか?と思うくらいダイナミックで迫力のある、動きの大きな立ち回りだったし。

俺、冒頭のプロローグのシーンでアンサンブルのみなさんがハーモニーを歌ってらっしゃる事に気付いた時には「うわぁぁ!!」ってなって心の底から嬉しかったし、実はその時点から既に涙目になってたのはナイショだww

あと舞台のセット、これも凄かった。シルクスクリーンをうまくつかっての奥行きのある演出や、あとライティング、効果音。あれ全てプログラム制御と聞いたが、コンマ数秒単位で切り替えを可能にしたプログラムの技術力には感嘆たる思いだし。

しかも、千穐楽の時にスフレとカモミールのやり取りのとこでは、ゲネや他の回で見たものと全然違ったシーンが盛り込まれてたり、その都度効果音やライティングの設定を、あの本番期間中に作り替えてたのかと思うと本当に驚くばかりで、その熱量が俺にも伝わって来た。

続く

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