汚部屋脱出奮闘記①

はじめに

 これはある一人の中年男性が我が家の汚部屋と向き合う話である。
 後で見返してこの時こういう心境だったんだなという備忘録も兼ねている。汚部屋清掃は現在進行形だが、汚部屋清掃に取り組んでから思ったこと、感じたことをつらつらと書き記していく。

汚部屋清掃と向き合う 

 4月から来年で齢80になる老父と同居することになった。勤務地が横浜になることで一人暮らし(当時は都内に住んでいた)をするよりも実家から通う方が通勤が楽だからだ。また、老父も今は元気だがガン持ちの身。いつ体調が急変してもおかしくない。そんなわけで兄と相談し私が老父と同居するに至った。
 しかし、同居をするにしても避けられないことがある。それは「汚部屋清掃」だ。兄が片付ける片付けると言って片付けないまま結婚して家を出てしまった。両親もそんな状況に匙を投げて部屋に入らないようにしていた。それから数年、部屋は汚部屋状態で放置されたままだった。足の踏み場もない部屋・・・。たまに実家に帰った時に私も見て見ぬふりをしていたが、見て見ぬふりはもうできない。取り組まなければ自分の生活スペースを確保できない。かくして「汚部屋」という現実を受け入れ、汚部屋清掃に取り組むことになった。

汚部屋清掃の目標

 汚部屋清掃をするにしても何となくやっていてはダメ。やるなら明確な目標を設定しなければ元の木阿弥になってしまう。そこで、汚部屋清掃をするにあたって以下の目標を設定した。

①足の踏み場のある部屋にすること。
②一気にやらず少しずつやっていくこと。

 ①については汚部屋に限らず部屋を掃除する上で必要最低限のことである。その必要最低限のことができていないから必要最低限のレベルまでもっていく。これを体に染み込ませるのが目的である。
 ②については一気にやってやると入れ込むほど失敗するという自分の過去の経験から、無理せずスモールステップでやっていこうと考えた。上記2点をぶれない軸にして汚部屋清掃に取り組んでいくことにする。

汚部屋たらしめるもの

 一般的に汚部屋というと「足の踏み場がない」、「物が散乱している」というイメージになるが、具体的に汚部屋のどういうところに嫌悪感を抱き部屋を放置する、部屋に入るのがためらわれるといった状況になるのかを考えてみた。それは家庭環境によって違うことではあるが、我が家の汚部屋と向き合って私が汚部屋のどういうところに嫌悪感を持ったのかを書いていきたい。

 ①整然とされていないコード類
 ②数年~数十年放置されている粗大ゴミ

 コード類をみて正直気持ち悪くなった。整然とされてないのはもちろんだが、捨て方がわからなく放置してある充電器のアダプター等が散乱していたからだ。また、粗大ゴミもおそらく申し込むのが面倒くさい、金がかかる、重いものを持ち運ぶのが面倒といった理由で放置され続けているのだろう。
 汚部屋清掃にこれから取り組む人はまず汚部屋の全体を見渡し、汚部屋のどこに自分にとって嫌悪感を抱かせるものがあるのかを探してみてもいいと思う。


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