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行うことが目的となると、成果が上がらない理由

会社の省エネ目標や、ごみの削減目標などを掲げることがありますが、その効果のほどは数値以上に成果が上がっていないことが多々あります。

その理由として、「ライセンシング効果」という、人の心理的要因によるっことが考えられます。

「ライセンシング効果」とは、好ましい行為をすると、別の好ましい行為を怠ってしまう行動心理です。

環境にいいコピー用紙を使うと、使用量が増える
消費電力が少ないからといって、照明をつけっぱなしにする
ゴミの分別をやっているから、捨てる量は増える
今日はいつも以上に勉強したから、明日は休みにしよう
などなど

よくある、言い訳による好ましくない行為の肯定です。

これだと、本来の目的がブレてしまっていることが解ります。


回避するには、明確さが必要です。

使用量のデータや、消灯の習慣、ごみの量、勉強の意図などを明確にすればば、それは曖昧さがとれて言い訳ができません。

また、その行為が当然のものだとすれば、好ましくない行為という概念すらでてこないのだとも思います。

人の心理での不合理は、基本無意識でやっています。

その根本を理解して、意識的に訴えかけるような仕組みや、無意識を変える習慣化が必要になるのだと思います。


人への影響力とは、その内容を知ることで、対策も明確にできるのだと思います。

影響力の武器 戦略編を参照しています


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