空きスペース

他人の日記はわざわざ読まない。

買った雑誌に載っていたら読む。

買ったものの値段にそれが含まれているなら、ページひとつひとつしっかりと読む。


毎日どんなルーティーンを送っているかは知らない。けどきっと自分と同じ場所にいても違う感性を持っていて、違う文を書くことが面白いな。と思う。


大好きな文と出会う。


天気が良かったが、集合場所は影だった。


何が好きか分からないことがすき。みたいな、すごく味のある文だった。


天気が良くて、晴れの日、集合場所が日向であったら。気分は晴れやかになる?暑すぎて嫌になる?

天気が良くて、晴れの日、集合場所が影だったら、気分は落ち込む?ちょうどいい気温で嬉しくなる?


天気が良かったが、集合場所は影だった。

その後に感情は何にもなかった。

続く一文は情景が切り替わっていた。


やっぱりその独立した文に不思議と魅力を感じた。


書いても書かなくてもいい文だ。自分が推敲するなら最後に削りそうな部分だった。


不必要なものだけを堪能できるようになれば最高の娯楽になると教えてくれた人がいた。

そういうものを推敲して削る人間ではなくて、少しずつ見つけて堪能できる人でありたいと思った。


どういう意味ですか?は置いといて。心にスペースを持って、そのスペースを不必要なもので埋めて最高の娯楽を作る。



こうして日記の新たな一面と文に出会うことで、少し堪能する余裕ができたのかもしれない。


またスペースを作って不必要なもので埋めよう


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