カタカナ

上を向いて電線を見つめることがよくある。

家の窓の外から電線を見つめることがある。

電柱も電線も地下に埋めてないこの日本が、もう後何年かしたらなくなってしまうのかと思うと少しだけ寂しい。


ピント張った電線が電柱の近くになると結ばれていくつかの丸をつくる。その丸を何故か見つめてしまう。


トマソンだ。


なんでもないようなことを見つけては「トマソン」やなぁ〜。と思うようにしている。特に意味なさそうでも、意味があるから存在しているんだ。と思わせられる。こんなにふわふわとした言葉があるのだろうか、トマソン。


なんでもかんでもトマソンと呼んでいいもんちゃうで〜。と言われそうだけど、定義もゆるゆるガバガバなので、呼ばせてもらう。

トマソン。



それにしてもカタカナ4文字並ぶのは何故か好きだ。


初めて「ユリイカ」と言う言葉を聞いた時と同じ高揚感を感じる。

難しい言葉に出会った時、それを今調べるか、後にしておこうと思うかの2択の選択と出会う。

「トマソン」も「ユリイカ」も真っ先に調べたので本当にカタカナ4文字には弱い、大好きだ、好きな人がもしカタカナ4文字だったら倒れるかもしれない。


私、アイロンって言葉に弱くてね、なんていうか、笑いのツボというか、。

と誰かが言っているのを聞いたことがある。もう忘れたけれどその時も

私は、エリンギの方が好きやなぁと思っていた。



トマソン、ユリイカ、エリンギ



トマソン。超芸術。無用の長物。超芸術を超芸術だと思って作るものは存在せず、ただ鑑賞する者だけが存在する。


ユリイカ。数学者アルキメデスの言葉。発見、わかった!の意味。風呂に入って水が溢れ出すのを見て王冠が純金かどうかを確かめる方法を導き出したときに出た言葉。


エリンギ。キノコ類。









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?