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生成AIに対するラッダイト運動。そして、技術不寛容。

こんばんは。まとばっくすAIラボです。
こんなニュースが飛び込んできました。

要約すると、
池袋アニメフィル主催のコンサート告知にAI生成イラストが使われていたということで、いつもの反AI界隈がやいのやいのとしてくれたおかげで、ゲスト出演を予定していた高橋洋子さんが辞退されるという事態にまで発展したという事例です。

生成AIを取り巻く環境は急速的に変化していますが、これらの動きがこれ以上広がると企業団体にとって新たなリスクとして生成AIを控える動きが出てもおかしくありません。
理解がないままに使用するのは言語道断ではありますが、そもそもを理解していない反AI界隈には呆れるしかなく、技術発展を阻害しているも同然と言えます。

そもそもとは。
生成に用いられるデーターセットは誰が収集したのかがわからない、そして収集されないように対策して来たのかわからない、そのモデルやLoRAは誰が作成または学習させたのかわからないといった「わからないだらけ」なんですよね。
そりゃあそうだ。
全ては「インターネットなんだから」に尽きます。
インターネットが日本だけと勘違いしていて、よもや収集されるわけがないとたかを括って対策をして来なかった人達やプラットフォームにこそ真の問題があると言えます。
インターネットが普及してきた頃からその可能性は十分に予見できたはずです。しかし、誰もアクションをしなかった。
そこは理解し、反省せねばなりません。

これから取り得ることができるアクションとしては、生成に利用された著作者について点数問わず包括的な補償を行い、また著作者については自らの責任で収集や複製されぬよう防御をはかり、公開先について適切な対策がとられているプラットフォームを利用するなどが必要であると思います。

また、この問題は我が国だけの問題ではないので、各国と協調しながら国際的な枠組みで解決を図る必要があります。

いずれにしろ、AIを用いた技術は今後も発展していきます。自分が嫌だからって他人に押し付ける感情論は必要ありません。

正しく理解、正しく批判。
これは私のモットーとしているところですが、理解することなく、気に入らないからとただただ攻撃するあり様は単なる営業妨害であり、タイトルにした「技術不寛容」でしかないのです。

今後、AI生成を活用していく場合は最新の動向を見据えて判断すること、また今回のような事例発生に備えた対策を十分にされることを強く推奨します。

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