お詫び

この記事は、「若林正恭の無地note」の記事を再編集して、無料で公開したものになります。

2023年は不思議な年でした。3月に東京ドームライブの発表をしたのですが、東京ドームライブ自体はその前に決まっていたので、一年丸々ドームライブのことを考えていた年だなという印象です。

初めての試みなので、大きな失敗もいくつかするだろうなと腹は決めたつもりでした。つもりだったけど、"しくじり"はやはり予想の範疇の外で起きてしまい、現時点で反省点はたくさんあるし後悔もあります。

今回は、そのことについて筆を取っています。乱文ではございますが、みなさんに感謝と謝罪をお伝えしたいと思っています。

東京ドームライブについて

東京ドームでライブをやるにあたって、もっとよく知っておきたいと思い、ライブを沢山観に行きました。

東京ドームというのは不思議なもので、各アーティストごとにその姿を変えていきます。

元々球場であるから当たり前といえば当たり前ですが、舞台がある空間ではないわけです。となると、どこに舞台を立てるか、どういうデザインなのか、など、そこから舞台に立つアーティストの核のようなものが見えるので、観に行ってとても感動し勉強になりました。

我々も、きっとライブ当日には良くも悪くもすべてがバレるだろうし、東京ドームという真っ白で広大な空間がコントラストになるといいなと思っています。東京ドームの色に合わせようとしないことだけは肝に銘じておきたいです。

なぜ、東京ドームライブをやりたいと思ったのか、当日まで考えないようにしています。当日、自分でもどんな答えが出るか楽しみです。

予想外の"しくじり"

事前に、チケット発売前は東京ドームが満員になるとは思っていませんでした。なので、なんとか埋めたいと思い、宣伝ステッカーやTシャツ、ヘアバンドやポスターを販売したところ、多くの方に購入していただき、宣伝にご協力していただきました。

チケット販売時には、貴重な時間を割いて、何度も何度もチケットの応募をしてくれた方が多くいらっしゃいました。

みなさま、本当に本当にありがとうございます。

しかし、チケットを発売したら、結果として大勢の方に購入していただき「欲しかったのに手に入らなかった」という方がたくさんいらっしゃいました。

先日、お蕎麦屋さんに行った時に店員の男性さんに「若さん!どうなってんすか!!」と大きな声をかけられて、最初、知り合いかな?と店員さんの顔を見ながら自分の記憶を手繰り寄せていました。

すると、知り合いではなくリスナーの方で「夏、僕仕事中毎日宣伝Tシャツ着てたんですよ!それなのにチケット全然取れないじゃないですか!!」という言葉をいただき、僕は「申し訳ないです」と何度も何度も頭を下げました。それしか言葉が出てこなかったです。

同じ気持ちの方が、全国にたくさんいらっしゃることを思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいです。このような事態を招いてしまい本当にすみませんでした。

「東京ドームライブ、席、埋まりますよ!」とラジオにメールを送ってくれる方もいらっしゃいましたが、正直、その言葉を信じていない自分がいました。ごめんなさい。

「埋まらないよ」という声もいただいていて、そっちの方に引っ張られてしまっていたことも事実です。それは自分の弱さです。

実数しか信じることができず、実数となると自分の中で実際にライブに足を運んでいただいた方の数ということになり、最大でいうと5年前の武道館の22,000人の皆さまということになり、それ以外の頼りになる実数がありませんでした。

今になって思えば、武道館と東京ドームの間のキャパシティの会場でライブをやりながら段階を踏んで、徐々に規模を大きくするなどしていれば実数の把握に関しましてこのような事態にはならなかったという反省があります。

結果、今回のドームライブには重複を除いた実際に応募してくれた方は19万人の方で、本当に嬉しく想い、心の底から感謝しております。ただ、それだけにお席を用意できない方も多く出してしまう事態になりました。

御礼について

そして、お席を用意できなかったにも関わらず、ライブビューイングに応募してくださったみなさん、本当に本当にありがとうございます。こんなことを言って勿論許されるわけはないけど、ドームの席をご用意できなかったこととても心が痛みました。

そんな中「満員おめでとうございます」と声をかけてくれた方もいらっしゃいました。ありがとうございます。また、東京ドームのお席を用意できなかったにも関わらず、「ライブビューイング楽しみです」と言っていただいたり、「当日が楽しみです」と応援の言葉までいただいて、本当に素晴らしい方々に支えていただいているなと胸が温かくなりました。

ラジオについて、その時その時のリアルな感情を言葉にしていくように勉強してきたつもりですが、キャリア的にも不安や心配をそのまま口にすると、時として今回のような事につながる立場にあるのだなと学びました。まだまだ大人になりきれてない自分です。

この経験は、教訓として深く胸に刻みます。

チケット発売前は、満員になるとは思っていなかったので、最速発売後の宣伝方法も、例えば、ラジオの系列の地方局を巡るなどの案がすでに出ていました。

個人的な話になりますが、そこに費やす時間は皆さまの応援のお陰でがライブの内容に対して費やせることとなりました。皆さん、ご応募本当に本当にありがとうございます。そして、お席を用意できなかった皆さま本当に本当に申し訳ございませんでした。

当日、会場に来てよかった、ライブビューイングからでも、面白かった、良いものを見た、と言っていただけるように、ここからの毎日も精進し続けます。
2月18日よろしくお願いします!この度は大変申し訳ございませんでした。

2024年1月5日 若林正恭

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