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グリナが死んでしまった

風呂桶でオキシ漬けしておいたマットレスの漬けが甘かったのでもう一度やり直し。1時間位待ち時間がうまれたので日記。もう雨も上がったのでいまから干すとちょうどよいところだったけど。


グリナが死んでしまった

昨日の夕方に帰ったらぐったりうつむいて呼吸も変だったので病院に連れて行ったのだけど。腹水を抜いてもらって点滴して、こんなにはやく展開してしまうとは思ってなかった。というか、回復するのではないかと期待してた。

「そういうところが甘っちょろいんだよ」「初期症状で病院に行かなかったのもそういう甘さのせいだったんじゃないの?」「お金惜しんで億劫したんじゃないの?」

そういうのは常につきまとってくる。そういう側面もあったかもしれないけど病院に連れて行くこと自体を嫌がるのでというのもある。医療費を出すこと自体は行ってからだと仕方ないかと割り切るので、むしろ猫ズにあまりストレス与えたくないという億劫さか。軟便とか、ちょっとした下痢くらいならちょこちょこあるのかなというとこだし。この日も病院につれていくときまで毛玉がお腹でまるまって出せないのかな?と思ってたし。そういうのは希望的観測とか○○の誤謬的なものなのかもだけど。


まだ結果は出てないけどたぶん猫コロナで。直接には猫コロナによる腹膜炎が大きな要因ぽい。ちなみに猫コロナは人間のそれとは違うので人間にはかからない。でも最後のほうは呼吸にきてて、人間のそれ同様に呼吸器←粘膜に影響というところもあるんじゃないかと思うけど。なので最後の看病のときは鼻づまりの薬をちょこちょこ塗ってた。くっついて寝て温めつつ。結果的に鼻づまりの薬は良かったのかどうかわからなくて、暗がりの中でちょっと呼吸音が楽になったかな?と思って、あまりにいろんな反応がないので腕をもちあげたらダランてなってた。

くっついて寝てたのは「体温が低くなってるのであたためてあげてください」といわれたので。でもグリナはちょこちょこ嫌がって移動したりしてたけど。だんだんとそれもできなくなっていって、気道確保もできないのか苦しそうだったので腕枕とかして様子見てた。途中でそのままお漏らししてて、でも「やっとおしっこ出せたね」て感じで。そこは拭き取ってもすぐにはとれなかったのでタオルを重ねて。そのあともう一箇所おしっこ漏らして。またタオル重ねて。

おしっこはステテコにもついたので履き替えて、そうやって添い寝してるうちにどんどん時間が経ってて、そういえば18時半からずっとこの状態だなと21時半頃に思って、なにもせずずっとこの状態だしこのまま寝ちゃおうかなと電灯消したときだった。

「朝にはちょっと回復してるにしても明日は午前中から雨、とくに病院に指定された『10時から12時までなら開いてます』というのは大雨の時間帯だな(´・ω・`)どうしたものか… / まあでもちょっと回復してたら連れて行くだろうな。点滴自体はそんなにお金かからず2000円程度だし」とか打算的なことを考えていたのだけど、そういうのもまだ甘っちょろい希望的観測だったというか…。

腹水を抜くとき「検査に出しますか?」と言われて当然「はい」と答えたのだけどそれで8000円。たぶん猫コロナだろうと先生に言われて、こちらも猫コロナについてはある程度調べてると伝えて、じゃあわかってると思うけど…という言外の気遣いがあって。「特効薬もできてきてるようだけど高価だからね…1錠あたりが5000円だから…」とのこと。1錠で効くわけではないということだろうから一日3錠、1週間以上はかかるということなのだろう。「だいたい、ここまで症状が進んでると特効薬も…」と言葉を濁される。

「猫コロナ自体はすべての猫が持ってるものだけどその中でわるいウイルスが腹膜炎起こしたりするんだよ。隠れててストレスがあると発症する。なにかストレスとかあった?」

「最近お尻汚れがちょこちょこあったので拭いたりとかのお尻ケアがけっこうショックだったみたいで…あとくーたに対してけっこう嫌がってハーッて威嚇とかしてました」

「嗚呼…」

「くーたちゃんは大丈夫そう?」と心配され「猫コロナがわかった時点でで隔離したほうが良いのだけどね…」と。あらためて猫ズをもらってきたところも聞かれて多頭飼いのブリーダーさんがふつーのマンション室内で飼ってるというと「嗚呼…」と。このブリーダーさんはこの日にも「もう一匹どう?」とか言ってたようでクソだなと思った。特に対処もしてないのだろうか。


うちの場合、いまさらながら振り返って初期症状と思われたのは軟便、下痢がつづいたというあたり。あと食欲がなくなっていってた。下痢は2日続けてとか連続ではなくあいだを挟んでふつーの便もしてた。量はすくなくなってたけど。軟便の方はこのこの場合つれてきたときから軟便気味だったので、サインとして気づくとかではなかったのかもだけど。下痢のほうは、あいだが開いたとはいえあったので、連れて行ったほうが良かったのか…。あとお腹が張った様子とか。

毛玉症の症状とも似てるようだったのでそっちかと思ってたのだけど。さわっても痛がらずマッサージ的に揉むとゴロゴロ喜んでたし。でもそれはお尻ケアした日の夜だったからか。お尻が汚れてしまってて、濡らしたタオルで拭いたり毛をカットしたりして。そうすると猫ズはけっこう落ち込むので。「(´・ω・`) おとさんごめんなさい」てなってたのかもで、そこにしっかり撫でマッサージしたので「(´・ω・`) きらわれたわけじゃないのか」てなったのかな。このこを嫌ったことなんか一度もないけど。そういうのは伝わりにくいもんな。

初期症状ということだとこの周辺でトイレからハミ出しunkすることが多くなってて(´・ω・`)なんでや?寝ぼけてか?みたいな感じだった。「くーたが豪快にしてるのが嫌で?」「トイレ砂が臭くなってて?」「トイレ砂がおおきいから?」とかも考えて砂とかも調整したりしてたのだけど。

まあ「ふだんはトイレマナーもしっかりしてる猫がはみ出しunkするようになってたらなんかのサイン」ということなのだろう。その時点で病院にいってもいいのかもしれない。もっと気軽に。相談してなにもなかったら良かったねーてことだろうし。



それでなんかはしごを外されたみたいに急に終わってしまって、しばらくぽかーんてなってた。(´・ω・`)て顔文字のままというか、こういう状態で目が開きっぱなしというか。まばたきとかはするんだけど目が点の状態のまま。いまもそうだけど。

こういうときはすぐに悲しくなるわけではなくて、なにかが突然に欠けて、その空白が家に帰ったときに現実→日常になっていって、そこから当人(猫)との思い出を思い出して悲しくなっていくものだとは分かってるのだけど、たとえばこのあとこのコを埋めに行って帰ってきたときに部屋にある「空白」。グリナが「ない」になってて空白が「ある」こと。「それが寂しいということなのだよ」とか思うのかなとか思うのだけど。

でも、こういうときすぐに悲しくなるのではなくて、ただ目が点になってしまうのは自分のそういう性質によるものなのかなあとも思ったりはする。「ザ・クラウン」でもエリザベスが気にしてたけど。たぶん「それは土星の徴しのもとに生まれたものの性質なんだよ」とベンヤミンだったら言うのだろう。調べてみたらタイトル的にはソンタグだったか。まあメランコリー。


そういう無駄な感傷より行動をということだったのか(´・ω・`)てなってしばらくしてすぐにすべて洗ったり捨てたりすることにした。「くーたちゃんへの感染が心配」ということなので。

オキシ漬けしてたほかの洗濯物にNクールもぶち込んで、その下のマットレスまで染みてたのでそれも。猫トイレもすべて替えることにした。使ってた砂はぜんぶ廃棄して、デオトイレ自体は洗いまくってアルコールスプレーしてしばらく置く。グリナにもアルコールスプレー。

そういう作業はけっこう肉体労働でふだんでも億劫なものだけどよく直後に動けるなあと思うに、こういうときは却ってなにか作業してたほうが現実逃避できるのかもしれない。あるいは自分への自責の念を労働的なものにすり替えることで罪と罰するというか…。そんなこと思うくらいなら生きてるうちからもうちょっとグリナになんかできてればなとは思うのだけど。



けっきょく、自分はこのコに良くしてやれたのかな?

その言葉が何度も頭の中に出てくる。

このコの短い一生の中で、自分と暮らしたことは良い体験だったのかな?


もちろんあのままあのブリーダーのもとに置いておいても良いことはなかっただろうし、ほかのところにもらわれても同じことだったのかもだけど初期症状→早期病院のところでどうしても(´・ω・`)てなる。


そういうのは別にして、自分のとこに来てからこのコがしあわせに感じたと思えるときはあったかな?とスマートフォンの写真や動画を見る。

嗚呼…二週間前までは猫ウォール破って脱走したり、ウェルカム鼻キス立ち上がりとかしてたんだよなあ…この頃は元気だったもんなふつうに…。



そして、こういう表情をするコだったんだよなあ。。

口がちっちゃくて、気を使ってか声に出さないようにニャーンて鳴いて、くーたよりも甘えてくっついて来て、寝るときはいつも枕元で、ご相伴狙って食卓に上ってきて…



このコをもっと太らせたかったなあ…

太って「スコティッシュだから関節弱いのに(´・ω・`)」て心配する予定だったのに

「来たばかりの頃はこんなにガリガリだったんだよ」て思うためのInstagramの写真だったのに



最後の方でふだんは鳴かないこのコが苦しそうにニャーンて何回かいって、そのたびに体位変換とかして様子見てたのだけど、あれはウイルスが身体をむしばんで筋肉が緩んできてたからだったのかな。ルルのときもあんな感じだった。


そういうのを思うと「最後はしあわせに逝けたのかな」とかとても言えないけど、できるだけのことはやったんだ。すくなくとも最後だけは



今朝になって、もう死後硬直してるグリナをめずらしくくーたがグルーミングしてた。ふだんはのしかかるだけなのに



そういうのを見ると泣けてくるところだけど、その少しあとにヤンチャモードになったらまた普段どおりのしかかってた。反応ないからすぐにどっかいったけど。

ふだんでもちょこちょこグルーミングとかしようしてたのかもしれない。その前にグリナにハーッて猫パンチくらってたけど。まああまりにくーたがのしかかる率が多かったせいだけど。




ちょこちょこ撫でるとまだふつーにグリナで、しっぽなんか特にグリナだ。

でも確実に死は進んでて、鼻とか口から体液が出てる。身体は固くなってるし。剥製みたいに。




けっきょく、自分はこのコに良くしてやれたのかな?

このコはしあわせに感じるときがあったのかな?


シロツメクサの草原とか散歩させてやりたかったな。たぶん、そういうとこ連れて行っても縮こまって動かなくなるだろうけど。




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