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ABUロボコン2021の振り返り

みなさん 株式会社CuboRex代表の寺嶋です。今回は先日12月12日に開催されたABUアジア・太平洋ロボコンの本戦について記載していく。大会の様子は下記の映像より確認することができる。

全体の出場校については下記のURLで確認できる。

さて今回の大会では日本からは長岡技術科学大学と東京大学の2チームが出場している。なお長岡技術科学大学は今回世界大会出場は初めてであり、私の母校でもある。(なので嬉しくて今回の記事を執筆している)日本の代表選考会の様子は下記でみることができる。母校はすべての試合でVゴールを達成して優勝している。

さて世界大会であるABU大会では11の国と地域より合計21チームが出場している。今回はコロナ影響下ということもありオンラインでの大会となった。そしてオンラインということで本来の対戦ルールとは異なり、実質満点までのタイムを競う競技となっている。(フィールドの大きさも本来ルールより小さくなったり予備の矢がないなど違いがある)

日本国内大会は対戦型による本来ルールでの競技であったため、アシスト、妨害を担うロボットが実質不要となり大規模な改修作業が必要となっていた。

さてそんな背景で開催されたABU大会であるが、実際の試合運びについて解説していく(といっても主に日本チームについて)。今回の試合では出場チームがそれぞれ2回競技を行い、その合計得点と満点になったときの残り時間を得点とした合計得点によって優劣を競う。

日本チームからの一戦目は東京大学である。東京大学の日本大会では結局Vゴールを達成することができなかったことから。そのあたりいかに精度よくVゴールを達成するかが鍵である。

一試合目は複数本のミスがあり、回収作業をしつつも時間内に満点(80点)になることができなかった

日本チーム2校目となる長岡技術科学大学については代表戦ではすべての試合において満点をとっていたが、競技ルールが大きくかわり強力だった妨害ロボットが使えなくなった。また日本大会では矢の回収機構などがついておらずそのままではノーミスでの競技が求められる状態だった。

さて一戦目の結果としてはトップクラスの高タイムで満点を記録した。

特徴的だったのは手前のポットに対して本来の矢の先端からいれるところを矢のお尻から投入できるようにしていたところである。これについての理由として下記になる。

さて全チームが終わり東京大学の2試合目 今回はミスはあったもののリカバリして満点を記録した。

長岡技術科学大学の二試合目

手前のポットに対して何度か外すミスをしてしまったが、今回から新設した回収機構によりリカバリした。またミスした一本は台の下にいってしまい回収が難しいと思われたがチームの機転によって無事2試合とも満点とした。

さて最終結果について

東京大学は21チーム中13位で特別賞を獲得

長岡技術科学大学は5位となった。

また1試合目の射出の正確性と二試合目のリカバリを評価されてかBEST ENGINEERING AWARDを獲得した。私もとてもとてもうれしかった(涙)

ちなみに優勝チームはインドネシアのIndonesia Sepuluh Nopember Institute of Technologyである2試合ともミスなく満点を叩き出し、また試合中の装填などもとても迅速におこなっていたのは圧巻であった。

来年度にむけて

来年度のルールも同時に公開され次の開催地はインドで行われることになった。

最後に

今回はこれまでのロボコンの中でもかなり難易度が高いルールであり、まともに競技が成立するのか不安なレベルであった。しかし最終的には満点をだすチームが当たり前の状態であり、世界の大学のレベルの高さを感じた。
また母校である長岡技術科学大学についても初のABU出場であり、世界の舞台で5位かつ技術賞を獲得したことはとてもうれしいことであった。

来年度はぜひオフラインでの開催を強く希望する。ぜひ応援にいきたい。

改めてABUロボコンに参加された学生の皆様、試合関係者の皆様、スポンサー企業の皆様ありがとうございます。来年もとても楽しみにしております。

弊社も3年後位にはしっかりスポンサードできるようになりたいな・・・がんばるモチベーションがあがりました。


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