HRとして、事業に向き合うということ ~経営企画部門の方からの学び

昨年、『casica』のセミナーを行いました。(『casica』というのは、自分が事業として始めた「新入社員のメモ帳」のことです。ご興味あるかたは、「casica メモ帳」で検索されてください)

セミナーの後に参加者で、会場の前にある名古屋名物あんかけスパを食べながら、HR(人材開発)についてあれこれ話しました。

その後日、セミナー参加者の一人(企業人事)から飲もうと誘われて、彼から「ああいう企業人事どうしの情報交換の場をやりたい」と言われました。名古屋に移住して3年あまり、「東京とか大阪には、HR系のコミュニティってあるけど、名古屋はあまり聞かないな~」と思いました。僕は思ったら速い人間なので、9月から月1回ぐらいのペースで『名古屋HRコミュニティ』と題して、開催しています。参加者は、企業人事半分、あと半分は外部業者でしょうか。専門分野も「採用」「人材開発」「組織開発」「労務」「評価」「グローバル人事」とか様々な方に来てもらってます。毎回、事例共有とか業界の動向とか、HRに関する書籍の話とか、HRの苦悩や悩みとか、、、他に組織の中の四方山話(笑)とか飲みながら話し合ってます。

4回やってきて、前回(2月6日)5回目を開催しました。そこで、初めてHR関係ではなく、

経営企画部門』の方が参加されていました。

詳しい話はもちろん出来ないけれども、一緒に話していて、軽く衝撃というか反省しました。それは・・

「HRは、ここまで事業に寄り添ってるだろうか?」ってこと

経営を考える時に、いろんな軸があると思います。例えば、『事業ーヒト』軸。

我々HRは、HR(Human Resorce)という言葉には、Human(人間)が入っているだけあって、『ヒト』にフォーカスしがち(それはそれである意味正しいのだけれども、、、)フォーカスするあまり、「事業との関連性って、考えてはいますよ。でも、いろんな変数があって、正直よくわからないところもあって・・・。それに凄い忙しいですし、」みたいな傾向がHRにはあるなと、自戒も込めて思います。

前々職のコンサル時代、企業を訪問する前にいろいろと調べ、仮説を作って訪問しますよね。その時に

「貴社の中計に書かれている○○によると、○○で○○という事が考えられて、○○に対して人事としてどんなことを考えられてますか?」みたいな質問をします。

すると、「あっ、あれね、ちゃんと読んでません。ごめんなさい」って率直に言われる方(凄い少数)と、(この人事、たぶん、ちゃんと読んでないなぁ)って想像できちゃう方が(凄い残念なんだけれども)ある一定度います。感覚的には25%ぐらいでしょうか?(もっと多いかも、、)また、事業を考える知識が不足している人もいます(自分がビジネススクールで”戦略”を専攻した理由にも繋がるんだけれども)。

経営企画の仕事というのも、その企業や経営者(経営陣)のスタンスや、彼らとの関係性、その組織の成長フェーズ、今後の方向性によって、様々です。列挙はできるけど、定義は結構難しいし、変化性があると思います。

しかし、それでも彼らはその部門特性上、経営者や経営陣との緊密なコミュニケーションを取らざるを得ませんし、期待値調整が必要です(ここは、HRだってある意味そうなんですけど、濃淡があると思います)。その中で、事業にまっすぐに向き合いざるを得ません。

・環境の変化について(短期から中長期で)

・自社のビジネスモデルについて

・自社の競争優位性について

・競合との同質化、差別化について

勿論、調査や情報収集がメインというケースもあるでしょう。それでも事業について考えざるを得ない。

HRももっともっと、事業と向き合うこと。そしてその為に経営者や経営陣と緊密なコミュニケーションをとる。その中で必要な研鑽を怠らないこと。

そんなことを考えました。

次回は、5月ぐらいに開催予定ですが(3月4月はHRが死ぬ時期wwなので)、経営企画の方にもっと来てほしいな~。

それにしても、HRはどこにいそうかわかるんだけど、経企ってどこにいるんだろう???

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