Loエンハンサー比較:一番太いキックを鳴らすのはどいつだ!?

最近のサンプリングヒップホップではドラムの薄いラップをより際立たせたプロダクションが流行ったりしておりますが、懐古趣味なBoomBapおじさんの僕はやっぱハードヒッティングなドラムじゃないとノレないのです。

そしてヒップホップ、ハウス、テクノ問わず、クラブミュージックでキモになるのがキックの鳴り!

キック一つの印象で曲の印象の9割方決まってしまうと言っても過言ではないでしょう。

現在は各社から低音増強の為のプラグイン(以降Loエンハンサーと称します)が出ておりそれぞれに特徴、癖があります。

そこで現在所有しているLoエンハンサーをそれぞれ聴き比べを行い検証してみることにしました。

公平な基準をどのようしたらベストな比較になるのかよくわからなかったので下記の条件を元に聴き比べを行いました。

・Ableton Live 32bit/441hz のプロジェクトにて検証
・音源はImpeach The Presidentのキックを使用
・帯域指定が出来る物に関しては55Hzを指定。指定出来ない物に関してはスペアナにて55Hz辺りが増強されるようにパラメータを設定
・ドライ音、各プラグインをかけた物それぞれのラウドネス値が-14LUFSになるよう調整
・サンクラ音源はプロジェクトを32bit/441hzで書き出しを行い、Lameにてダイレクトに320kbpsのmp3に変換した物をアップロード

使用したプラグインは下記となります。

・Waves RBass
・Waves LoAir
・Plugin Alliance bx_boom
・Boz Digital Labs Little Foot
・UAD Little Labs Voice Of God Bass Resonance

それではいってみましょー!

1.Waves RBass

元祖Loエンハンサー。ベース用と謳われておりますがキックにももちろん使えます。キックに使うとサイン波足したような感じになります。今聞くとちょっとお下劣に感じるかな。でも今でも全然使えます。

2.Waves LoAir

お次もWaves。こちらは名前にAirが付いてるだけあってサスティンを付加するのに適した模様。余韻を目立たせたい場合に重宝しますがLoつまみだけを上げるとEQで突いてるのと変わらない印象かなあ。

3.Plugin Alliance bx_boom

信頼のPlugin Allianceのbx_boomは見た目そのままにキックに特化したプラグイン。ペダルを強く蹴ってます!ってな感じであまり派手に色付けしたくない場合にいいかな。でも音源があまりにもしょぼいと効果を発揮できないので要注意。

4.Boz Digital Labs Little Foot

ここのメーカー存じておりませんでしがエンジニアのoniさんがセールで$9.99とtwitterでポストしてるのを見かけて迷わずゲット。今回試したプラグインの中で一番下が重く鳴ります。クラブで下半身に響くキックを鳴らしたかったらコレ!どっちかと言うと生音系のキックよりドラムマシン等のキックに向いてる気がします。

5.UAD Little Labs Voice Of God Bass Resonance

最後はコレ。メーカーの謡い文句通りコレかけときゃキックはどうにかなる。逆にコレかけてダメなキックは何をやってもダメってやつ。ボツにした方が良い。僕の中で一番使用頻度の高いLoエンハンサーで正に神!笑

総評

Voice of god以外はセールじゃなくても安く手に入るし、サスティンを目立たせたいならLoAir、808キックならLittle Foot、サンプリングしたドラムならVoice of godみたいに、それぞれを用途によって使い分けるのがベターかなと思います。実際僕はそうしてるし。

サンクラにサンプル音源をUPしたのでヘッドホンで聞いてみて下さい。圧縮した分削られる帯域があるので若干ニュアンスが変わっておりますが。
4小節ごとに下記の順でプラグインを使用しております

ドライ(プラグインなし)
Waves RBass
Waves LoAir
Plugin Alliance bx_boom
Boz Digital Labs Little Foot
UAD Little Labs Voice Of God Bass Resonance

https://soundcloud.com/m_rockwell/loenhancetest

後、非圧縮のサンプル音源もUPしておいたので宜しければ聞いてみて下さい。

以上、Loエンハンサー比較でした!

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