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2mixまたはbusに掛ける味の素(Greg Wells MixCentric vs Kush Audio Omega 458a+おまけ)

トラック製作時、ミックス処理もほぼほぼ終了したんだけど何か物足りないな?後少しシャッキッリした音にならないかな、後少しふくよかな音にならないかな?でもまたミックス1からやり直すのは面倒臭いなって事ありませんか?
そんな時に刺してちょいちょいとするだけで良い塩梅に調整してくれる味の素の用な便利プラグインを紹介致します。

1つ目はWaves社のGreg Wells MixCentric
こいつはAdeleやKaty Perry、Pharrell Williams等を手がけるミックスエンジニア、Greg Wellsの監修によるEQ、コンプとか色々裏でごちゃごちゃやって音のカラーを調整するプラグイン。真ん中のつまみを上げてくだけで今風のリッチでシャキッとした音に仕上げてくれるといったシロモノです。

二つ目はKUSH AUDIO社のOmega 458a
こいつはオーディオマニアが好むビンテージアンプ等で知られるALTEC社のプリアンプ、モデル458Aをモデリングしたプラグイン。こいつも基本は真ん中のつまみを調整するだけで音が良くなると謳っており、真空管プリアンプのモデリングになるのでサチュレーターの位置づけになるのかな。
効果としては真空管をモデリングしているだけあって音がふくよか、主にミッドが出てくる感じの音になります。

おまけとしてSknote社のDolA
超マイナーなメーカーですが、先日サンレコのバックナンバーを読んでたら某エンジニアがオススメしていたので安いしどんなものか試してみたくて思わずポチってしまいました。笑
HF ENHANCERと謳っている通りエアー感を付加するプラグインで2MIXにかける事はないと思うんだけど、これが価格不相応に良い結果を得られたのでついでに紹介致します。

百聞は一見に如かずもとい、一聴に如かずなので比較音源を作成致しました。各音源4小節ごとにノーマル→Waves Greg Wells MixCentric→Kush Audio Omega 458a→Sknote DolAの順に並んでいます。
全てのファイルをラウドネス-14LUFSで統一しておりますが、各プラグインは特定の帯域を持ち上げる効果がありますのでラウドネス値を統一してしまうと公平な判断にはならないかもですが音の傾向はつかめますので参考にはなるかなと。。。

モニター用のスピーカーかヘッドホンで聞いてみて下さい。
ノーマルに比べてMixCentricは音の輪郭がクッキリになり、Omega 458aは真ん中あたりの押し出しが強くなり、DolAはハットのジャリっと感やエレピのキラびやかさが増しているのがわかりますでしょうか。

波形で確認してみても効果が確認出来ます。
ノーマルに対してMixCentricはキックやスネアのアタックがコンプ効果でかなり抑えられていますね。MixCentricは各帯域のバランスを平均化するようで、この効果の為、低音が痩せてしまうので注意が必要です。MixCentricは使いたいけど低音は痩せさせたくない!って場合はドラム以外をBUS送りにし、そのBUSに対してMixCentricを刺すといった工夫が必要です。

Omega 458aも若干ノーマルよりキックやスネアのアタックが抑えられておりますがこれはラウドネスノーマライズによるものでノーマライズ前はノーマルより音量が上がります。そして画像を拡大して見てもらうと分かるのですが各音の横軸がノーマルより太くなっています。真空管エミュレートによる倍音付加の効果でしょう。

DolAはノーマルに比べて波形の先がシャープになっていますね。この辺がエアー感に影響しているのかな。知らんけど。。。笑

とまあこんな感じでどれもイージーオペレーションで効果テキメンなプラグインで価格も安いのであなたのMIXの味付けに導入してみては如何でしょうか。

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