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【密航者】Netflix独占配信のSF映画

こんにちわ、まっきーです。最近、ゲーム『OBSERVATION』が楽しくてSFづいてる今日この頃。という訳で、先日鑑賞したSF映画の話をします。

映画:密航者(原題:Stowaway 上映時間:116分)

本作は2021年4月22日からNetflixにて独占配信されたSF映画。ドイツ・アメリカ合作映画で、監督は『残された者 -北の極地-』(2019)を監督したジョー・ペナで、宇宙ステーションを舞台とした密室劇です。

あらすじ

船長のバーネット、医師のゾーイ、研究者のデビットの3人は2年間、火星でのそれぞれの研究任務のため宇宙へと飛び立つ。

用意された宇宙ステーション「MTS-42」とのドッキングが終わり、バーネットが宇宙船の点検をしていると二酸化炭素除去装置(CDRA)の中に負傷し気を失った男性を発見。

バーネットは本部であるハイペリオン社に報告すると、その男性が打ち上げサポート職員のマイケルであることが判明する。

ゾーイとデビットの治療により何とかマイケルの命を何とか繋ぎ止めることに成功するも、彼を助け出す際にバーネットが腕を負傷した上にCDRAも一部破損してしまい、船内の二酸化炭素濃度が上昇してしまう。

このままでは、火星にたどり着くまで3人分の酸素しか確保できず、酸素が足りなくなるのは確実。マイケルは何者なのか?そして、この状況の中で4人はどのような決断を下すのか・・・?

ヒロイズムは控え目

アルマゲドンのブルース・ウィリスの如く、ハリウッド映画なら”自己犠牲”という言葉が聞こえてきそうな展開ですが、この映画にはその手のヒロイズムは控え目。出てくる人たちは、ごくごく普通の善良な人間です。

4人のうち1人を殺さなければならない』という状況に立たされた時のリアルな人間の反応とは、どのようなものなのか。私はこの映画を観ながら、その事を自分事に考えずにはいられませんでした。

SFとサスペンスの相性は良い

本作は、厳密にはサスペンス要素は序盤のみで、後半はヒューマンドラマ的な展開になるのですが、それでも宇宙空間という閉鎖空間は、サスペンスとの相性は抜群に良い。”密航者”というタイトルにある通り、宇宙ステーションに紛れ込んだ男性が一体何者なのか、と言う序盤の展開は面白かった。

派手さはないが非常にリアル

本作は決して派手さはないものの、全編を通じて非常にリアルさを感じました。研究者のデビットは、”藻”を植生する事によって酸素を作り出そうとする。医者のゾーイは『何か方法があるはずだ』と、実に医者らしく最後まで命を救う選択肢を模索しようと奔走する。

全体的にビックリするような展開は無いものの、各クルーの言動や行動がとてもリアルで現実的。その分、彼らの存在をとても身近に感じられました。

極限状態に立たされたとき、人間はどのような行動をとるのか。非常に考えさせられ、また観た後の余韻が残る良い映画だな、と感じた次第です。

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