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映画【残されたもの -北の極地】のざっくり感想

こんにちわ、まっきーです。先日鑑賞した映画『密航者』が結構面白かったので、同監督作品の『残されたもの -北の極地』を鑑賞しましたので感想をサクっと掲載します。

『密航者』の紹介はこちらの記事を参照ください。

※基本ネタバレなしですが、未見の方は読む際は予めご注意願います。

映画:残されたもの -北の極地(原題:ARCTIC 上映時間:97分)

2018年のアイスランドのサバイバル映画。監督はジョー・ペナ、主演はマッツ・ミケルセンが務めた。本作の監督は後の『密航者』と同じ監督さん。本作では原題のとおりARCTIC(北極)が舞台の映画。

乗っていた飛行機が北極圏で墜落し、そこで孤独なサバイバル生活を続けている一人の男の視点で語られる物語です。

あらすじ

乗っていた飛行機が北極圏で墜落したため、オボァガードは極寒の中遭難生活を余儀なくされたが、飛行機の残骸で仮の住居を建てることはできた。それからというもの、オボァガードは魚を釣り、周辺の地理情報を記録し、救難信号を発信するというルーティーンを繰り返していた。

ほどなくして、一機のヘリコプターがオボァガードを救助しにやって来た。ところが、突然のブリザードに巻き込まれ、そのヘリコプターも墜落してしまう。操縦士は亡くなったが、同乗していた女性は辛うじて助かった。オボァガードは彼女を救出したが、専門家による処置が必要な危険な状態であることは明白だった。

歩いて数日ほどかかる場所に建物があることを知ったオボァガードは、女性をそりに乗せ、過酷な旅に打って出ることを決意。果たして、オボァガード達は無事に建物にたどり着けるのかー。

物語は殆どが独り芝居

この映画は主人公のオボァガード(マッツ・ミケルセン)以外は殆ど登場せず、オボァガード自体のセリフも少ない。女性を助けるためにオボァガードは奔走するのですが、行く手を遮るのは自然やシロクマといったものばかり。

しかし、飽きずに観られるのは、映像から分かる北極の過酷さや、オボァガードの苦悩が共感できるからなのかも知れませんね。

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人は自分のためより他人のためにこそ頑張れる

オボァガードは、苦労しながらも墜落した飛行機を使って”それなり”の生活をしています。周りは氷なので水は確保できるし、釣りをする事で食料も確保できている。何とか生きていけるだけの最低条件は揃っていました。

しかし怪我をして、このままでは命の危険がある女性が現れたとき、彼は安全であるその場に留まらず、助けを求めて行動するという”決断”をします。

一度は諦めようとしながらも、最後まで名も知らぬ女性を助けるために奔走する姿は、不自然さはなく、むしろ大いに共感できた。だからこそ、最後まで飽きずに観られたように思う。

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この映画のテーマ

ほぼ一人芝居のこの映画のテーマは何か。私が感じたのは、健全な心に宿るある種の”使命感”のようなものでした。その場に留まっていれば命の危険は殆どなかったのに、オボァガードは危険を承知で行動します。

彼を突き動かしたものは何か。それは、純粋に”女性を助けたい”という善良な心であり、それはオボァガードが”生きる意味を見出した”瞬間でもあったように思います。

人は、自分自身の事よりも、守るべき対象がいる方が、より力強く生きられるー。この映画を観てそう思いました。

この映画を観て何を感じるのか。皆さんも一度、この映画を鑑賞してみてはいかがでしょうか。

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