見出し画像

映画【エイリアン: コヴェナント】エイリアン創造の物語

こんにちわ、まっきーです。最近、ゲーム『OBSERVATION』が楽しくてSFづいてる今日この頃。という訳で、今日も以前鑑賞したSF映画の話をします。

※基本ネタバレなしですが、未見の方は読む際は予めご注意願います。

映画:エイリアン: コヴェナント(原題:Alien: Covenant 上映時間:122分)

『エイリアン: コヴェナント』は、リドリー・スコット監督による2017年のアメリカ合衆国・イギリスのSF映画。

2012年公開の映画『プロメテウス』の続編であり、1979年公開の『エイリアン』の前日談として製作されたシリーズの2作目である。アメリカでは2017年5月19日、日本では9月15日より公開された。

『エイリアン(1979年公開)』の監督であるリドリー・スコットが再び監督を務めたとしてファンからも注目を集めました。

※Covenant とは日本語訳をすると「契約」「盟約」「聖約」という意味。

画像6

あらすじ

2104年、植民船コヴェナント号は、船を管理するアンドロイドのウォルター、冷凍休眠中の乗組員15人と2千人の入植者、1千体以上の人間の胎芽を乗せ、惑星「オリガエ6」に向けて航行中、突如発生したニュートリノの衝撃波を受け、甚大なトラブルに見舞われる。

乗員は次々に目覚めるが、船長のブランソンがカプセル内で発生した火災で死亡、彼の妻で人類移住計画責任者のダニエルズ(キャサリン・ウォーターストン)は悲嘆に暮れる。

副船長のオラム(ビリー・クラダップ)が船長となり船の復旧作業に勤める中、船外修理中のテネシーが謎の信号を受信。解析の結果、その歌のような信号の発信源はオリガエ6より遥かに近く、移民に好条件と思われる惑星と判明。オラム船長は先のトラブルの事もあり、この惑星の調査を決定。

ダニエルズは、不確実な可能性より元の計画を遂行すべきだと主張するが、オラムはそれを押し切って調査隊を編成する。果たして、その発信源の星は人類にとってふさわしい移住先となるのかー。

画像3

軽率な行動のオンパレードが気分を削ぐ

この映画に出てくる人間は、はっきり言って行動の思慮が浅くみえる。オラム船長が謎の信号を調査する決定をする所はまだ分からなくもないが、未知の惑星の森の中でたばこは吸うわ、吸い殻を森の中でポイ捨てするわ、平気で未知の植物に触れるわでもう最悪。ここは、わざと軽率さを表現しているのかもしれないですけどね。

いくら地球と似ている惑星だと分かっていても、検疫もせず、ましてやスーツも着ずに現地を調査するものなのでしょうかね?序盤は隊員たちの行動の軽率さが気になって仕方なかった。

訓練受けているんですよね・・・?

また、一部の隊員の体調が悪くなるところでの「ファリス」という女性の対応がヒドイ。ド素人の民間人じゃあるまいし、異常事態とは言え、あまりにも取り乱し過ぎ。こんな人間が1人でも居たら、恐らく緊急事態では全く統率が取れないと思うのだが・・・訓練してないのでしょうか(;'∀')

この辺りは本作のいわゆる「前置き」に過ぎず重要な部分ではないが、何度見てもあまりに酷すぎて笑ってしまう。この辺りの行動については、もう少し行動に対する必然性やリアリティが欲しかったところ。人間は愚かだという事を表現したかったのかも知れませんけが、あまりにも愚か過ぎて観ていて辛い。

画像5

不気味なクリーチャー

映画の序盤では、ネオモーフと呼ばれるクリーチャーが登場します。この生物は、前作『プロメテウス』のデヴィッドが実験を繰り返した結果誕生した第一世代のエイリアンなんですよね。

「エッグサック」という名の菌のような物体から出て来る胞子のような粉状の物体が人間に寄生し、数分から数時間後には様々な部分から幼体が出現すると、このネオモーフになります。

確かに、エイリアンより全体的に”つるん”としている。ただ、凶暴さや素早さなどは、既にエイリアンにかなり近く、普通の人間が素手で立ち向かう事は難しく、この時点で既に驚異的な存在です。

画像4

前作のデヴィッドが登場

隊員たちがネオモーフに苦戦しているところで、前作のデヴィッドが登場して隊員たちを助けます。しかし、安心して連れて行かれた先には”本当の地獄”が待っていました。

エイリアン完成形が誕生

その後、フェイスハガーも登場し、遂にエイリアン完成形が誕生します。しかしエイリアンって、今見ても禍々しさが神々しいというか、デザインが秀逸ですよね。エイリアンのデザインは、シュルレアリスムの巨匠デザイナーH・R・ギーガーが担当したのですが、今観ても素晴らしいですよね。

デヴィッド対ウォルター

明らかに人間を使ってエイリアンを誕生させようと敵対するデヴィッドに対し、ウォルターは人間を守るために正しい行動を貫きます。どちらもアンドロイドだが、この2体の戦いは本作のキーになっていきます。

ラストの展開

ネタバレになるため詳しくは記載できませんが、このラストの展開は何ともエイリアンらしいというか、前作「プロメテウス」同様に何とも後味のよろしくない展開となります。エイリアンシリーズらしいと言えば、そうかもしれません。

画像6

次回作はあるのか

本シリーズ、次回作が果たしてあるのか気になりますよね。個人的に、「プロメテウス」「エイリアン:コヴェナント」の評判は、何だか微妙な気がしてなりません。まあ、SF映画の傑作である「エイリアン」「エイリアン2」と比べるのは酷かも知れませんが。

この状況で果たして次回作は生まれるのか。エイリアンシリーズが好きな自分としては、もちろん期待したいと思います。

最後に個人的な感想

正直に言うと「エイリアン」という名前を冠しているだけで「観る側のハードルはかなり高い」という状況があると思います。従って、私自身もこの映画をかなり期待して観たため、観終わったあとやや”残念感”があったのも事実です。

大筋のストーリーは悪くないし、終わり方も嫌いではありません。ただ、やはり映画として例えば「エイリアン」のような絶対的な”絶望感”や、「エイリアン2」のようなハラハラした展開、エンディングまでの素晴らしい”高揚感”や”達成感”など、映画として「何」をテーマとして見せたかったのか、今一つ見えて来ないように感じました。

また、登場人物への感情移入も、あまりに軽率すぎる行動ゆえに、今一つ出来ません。行動や理念など、相応しい行動をする人間でなければ、嫌悪感はあれど共感は出来ません。個性はあっても良いと思うのですが、宇宙船の乗組員として、最低限の知識や判断力は持ち合わせて欲しいものです。

まとめ

エイリアンシリーズを観た事がない方が、この映画を観て面白い!と思うかと言われると少し微妙です。が、シリーズを観て来た方や好きな方は観て損はないと思います。気になる方は是非チェックしてみてください。

画像1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?