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【ヴィデオドローム】80年代カルト的ホラー映画

こんにちわ!まっきーです。本日は80年代のホラー映画である『ヴィデオドローム』をご紹介します。

※極力ネタバレを避けてますが、未見の方は読む際は予めご注意願います。

映画:ヴィデオドローム(原題:Videodrome 上映時間:89分)

『ヴィデオドローム』は、1982年のカナダ映画であり、デイヴィッド・クローネンバーグ監督の代表作品です。特殊メイクはリック・ベイカーが手がけた。

1983年2月に公開されたが、あまりに難解な内容ためか興行は振るわず、製作費の半分も回収できなかった。その後、ビデオ化されてカルト映画として人気に火がついた、という経緯があります。

デイヴィッド・クローネンバーグ監督で他に有名な作品としては、『ザ・フライ』や『スキャナーズ』があります。特に『ザ・フライ』は割と有名な作品かも知れませんね。

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あらすじ

小さなケーブルTV局『CIVIC-TV』の社長を務めるマックス・レンは、放送の目玉となる刺激的な映像を日々探し求めていた。特にこだわっているのは、セックスや暴力などを扱った非常に過激なものであった。

そんなある日、彼はどこから放送されているかも不明な「ヴィデオドローム」なる海賊番組の存在を知る。内容は筋書きもなく、ただ拷問や殺人の場面が延々繰り返されるだけのものだが、マックスはその生々しさと迫力に驚き興味を持つ。

マックスは何とかこれを手に入れようと考えるが、しかし「ヴィデオドローム」は、何者が、どこで、どういった趣旨で作っているのかもまるでつかめず、全てが謎に包まれていた。

その後、調査を進めるうちに映像の生みの親とおぼしきオブリビアン教授の存在を知り、会いに行くが教授に会うこともできず取り合ってもらえなかった。しかしその後、教授から1本のビデオテープが届く。そしてその中には、驚くべき内容が記録されていた・・・。

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『ヴィデオドローム』とは何か

本作の題名でもある『ヴィデオドローム:Videodrome』。「Video」と「drome」という単語を繋ぎ合わせた造語と思われる。

ちなみに、「drome」とは「広い特別な施設」の意味がある模様。「ビデオの広い特別な施設」と訳せるが、今一つピンと来ない題名ですね。

本作の内容から少しだけ説明すると、ヴィデオドロームとは”それ”を視聴することにより、現実が変容していく(一種の幻覚を見るような作用)を引き起こす、という何やらかなり怪しいもの。

主人公のマックスは、このヴィデオドロームを視聴した事により、単なる幻覚とするには説明のつかない現象が起き始める。やがてマックスは、完全に「ヴィデオドローム」のイメージに支配され、心の平衡を失っていきます。

お腹ぱっくり

『ブラウン管テレビ』と『ビデオデッキ』

本作では、ブラウン管テレビとビデオデッキが物語の一つのキーとして描かれています。現代では既に目にする事がない両者ですが、当時の人々の生活を変容させるほどの、非常に画期的な存在だったんですよね。

本作はまさにブラウン管テレビとビデオデッキが大活躍していた時代を背景に作られており、この時代に少年時代を過ごした人間にとっては、それだけでも非常に感慨深いところ。

また、ビデオテープで再生され、ブラウン管に映し出される少し荒い画像は、現代のハイビジョンに慣れてしまった我々にとっては、現在には無い”怖さ”を引き立てているように思いました。

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マックスが見たもの

マックスは「ヴィデオドローム」を視聴した事により、少しずつ幻覚のようなものを見始めます。自分のお腹がパックリと開いたり、拳銃と自分の手が同化していく様を目のあたりにするのですが、この辺りの描写も現代にはない”エグさ”を感じます。

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やがてマックスは何者かに心まで支配されていき、その指示に従い行動を開始する。一体何者の仕業なのか、そして「ヴィデオドローム」とは一体何なのか・・・。

難解な内容がウケなかった

本作が公開当時は興行が振るわなかった原因として、分かりにくい内容に原因があるかも知れません。一応、作中では「ヴィデオドローム」が誰の手によって何のために作られたのか、と言った疑問に対する回答はあります。

しかし、それとは別にマックスの身に起きる幻覚のような”症状”や、心を支配されて奇行に走っていくマックスの行動がやや唐突で、今一つ共感できないと言うか、視聴者がついて行けなくなるのかも知れませんね。

銃が一体

グロい描写もあり

本作は、序盤から静かに物語が進んでいくため、やや退屈に感じる方もいらっしゃるかもしれません。ただし、物語が佳境に入った頃から、ややグロい描写もチラホラ出てきます。本作の一番の見どころかも知れませんね。

このグロ描写は、いかにも80年代のホラー映画っぽくて私は大好きですが、苦手な方はご注意くださいね・・・。

ゴアシーン

まとめ

本作は、その分かりにくい内容のために当初は人気が無かったものの、ビデオ化されてから何故か人気に火が付きカルト的な人気を博した映画でした。

他のホラー映画に比べてやや地味な印象があるものの、現実か幻覚か分からなくなるような描写など、恐らくその後の映画に何らかの影響を与えている可能性の高い作品の一つだと思います。

ホラー映画ファンであれば、一度は観ておいて欲しい作品であったたため、今回ご紹介させていただきました!

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パケ画像


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