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映画【女優霊】ジャパニーズホラーの原点

皆さん『女優霊』(じょゆうれい)という映画はご存じだろうか?1996年に公開された日本のホラー映画であり、2010年にはアメリカ合衆国でリメイク版の映画『THE JOYUREI 女優霊』が制作されている。

映画撮影所を舞台に、過去のフィルムに写っていた女優の幽霊にまつわる怪異を描いたホラー映画作品。後にジャパニーズホラーブームの先駆者として評価されることになる『中田秀夫』監督が初めて制作した映画作品であり、映画監督としてのデビュー作でもある。

中田秀夫』監督と言えば、やはり『リング』が有名ですね。あまりに有名過ぎて、恐らく知らない人は殆ど居ないでしょう。私がこの映画を観たのも、恐らくは『リング』を観て、中田監督の名前を知ってからだと思う。当時も、「かなり怖い」と評判だった。

「じっとり」とした怖さ

ジャパニーズホラーと言えば、派手な演出と言うよりは、ジワジワじっとり系のホラーですよね。独特の『薄気味悪さ』がある。この映画も、その表現がしっくりくる。この映画に出てくる「幽霊」は、「リング」の貞子や、「呪怨」の伽椰子とは違って、それとなく存在を思わせるシーンがたまにあるくらいだ。だが、それが怖い。いや怖いと言うか、何とも不気味なんですよね・・・。

例えるならば、「心霊写真」を見た時のような感覚に似ているかもしれない。はっきりと映っている訳ではないのだけど、でも確かに得体の知れない「何か」が写り込んでいる。それを見て、あーでもないこーでもないって騒いで怖がるような、そんな感じの怖さなんですよね。

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公開当時の評判はイマイチだった

公開当時は「あまり怖くない」という否定的な評価もあったようだ。しかし、どちらも観た私としては、むしろ「女優霊」の方が怖く感じた。理由は先ほども話したとおり「心霊写真」的な怖さがあるから。その写真が本物かどうかは別として、心霊写真って見てるとゾっとしません?あれに近い感触だった。だから「夜中に独りでは絶対に観たくないな」って思うのは「リング」よりも「女優霊」の方ですね。

気になる方は、鑑賞方法など確認してみてください。リメイク版の方が気軽に観やすいかも知れませんが、おススメするのは1996年公開版です。ジャパニーズホラーの原点として是非一度ご鑑賞を。

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