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clubhouseの検証をしてて思ったこと

はじめに

先日、自身のブログで『clubhouseで声と音楽を一緒に流す方法を検証』と言う記事を公開しました。

新しいSNSで招待制と言う点、そして著名人が多数参加しているとなって今話題沸騰の音声チャット特化型SNSですが「音声ってことは入力ソースさえどうにかすれば色々できるんじゃね?」というユーザー側の技術検証をし、その結果を記事に書いた次第です。
結論を言ってしまえば「可能」の一言で終わるのですが、その内容は上記のブログにまとめていますので、ご一読頂ければ幸いです。

今回はその記事の中で、調べて思ったこと、書かなかった事をここにまとめておきたいなと思います。チラシの裏的な奴です。

意外と制限が多い&規約が厳しい

clubhouseは音声を扱うiOSアプリですが、iOSに対応したオーディオインターフェース類が一切使えません。これはバグではなく、意図的な仕様であることが確認されています(抜け道はあるみたいですが)。

意図的な仕様と言うのは、clubhouseでは録音・録画は利用規約違反になる点が関係しています。端的に言えば「ルーム内の出来事は内緒にしようね」ってこと。もし、外部インターフェース類が利用可能だと、外部出力による録音や他社サービスへの二次配信などを行われてしまい、サービス理念から大きく外れてしまいます。その点についてはコミュニティガイドラインのルール(Rules)利用規約(Teams of Service)内にも記載されています。

それらのルール・利用規約の実現のため、あえて制限しているのは納得出来ます。なので、もし他の方法で音声以外の音を入力できたとしても、一概に喜ぶべきことではない事であるのは確かです。

自身が著作管理してない音楽を流すのはアウト

日本で言えばJASRACと言った音楽などの権利管理会社との包括契約も結んでいない状態ですので、はっきり言えばDJ行為(他者の音楽を流すなど)を行えば即時アウトな行為と認定されます。アウトと言うことは、頻繁にその行為を続けていればアカウント停止処置などが行われる事になるでしょう。
なお、日本国内におけるJASRACと包括契約をしている配信サービスについては以下のページで確認が出来ます。2021/2/17現在、clubhouseの文字はありません。

ですが、演奏については問題ない場合があります。まずClubhouseではサービス内における営利活動を禁止していますので、Clubhouseを使った投げ銭ライブなどは現状行うことが出来ません(と言うかそんな機能がありません)。よって、日本国内における著作権法第38条において以下の条件の全てに当てはまれば、既存曲の演奏も可能です。

1. 営利を目的としていない
2. どんな名目でも対価として金銭を要求しない
3. 演奏者に対し報酬を支払いがない

どの点が問題やどの点が大丈夫なのかについては、JASRACが文化祭を例に演奏や録音・録画をする点に特化した記事を公開してますので、そこを見れば良い思います。

通話に特化したサービスなので音質に期待しない

音声通話の観点から言えば、レスポンスも早く音質も良くて非常に快適な会議通話を楽しむ事が出来ます。しかし、音楽配信の観点で言えば(あくまで音を聞いた限り)モノラルでサンプルレートとビットレートも低めに設定されていますので、全く向いていません。

Lightning端子経由のマイク接続(マイク付イヤホンを含む)を接続すると音質が通常より良くなるらしいMusic Modeに切り替わりますが、モノラルのままである事は確認されています。ただちょっと品質が良くなるだけです。わからない程度に。

自作曲の発表の場と言うか、何かしら楽曲配信を考えているアーティストの方はYoutube Liveなりで配信をする方がよっぽど良いと思われます。むしろそっちの方が楽です。配線的な意味でも。

セッションを目的としているのであれば、確かにレスポンスが早くとても扱い易いのは事実ですが、それならYAMAHAが提供しているSYNCROOMを使う方が音質も良く、レスンポンスも段違いです。

おわりに

Clubhouseは面白いサービスです。まだ発展途上である点がたくさんあり、またユーザー側が面白い使い方とかを見出そうと躍起になってる感じですので、その点を見るだけでも面白いです。

どう活用する・どう使っていく・どう付き合っていくなどなど、今後が楽しみだなーと思ってます。そう思ってClubhouseにトークルームを立ててこの記事を書いていたのですが、書き終わるまでにルームに入ってきた人はいませんでした。かなしー。

以上、散文となりましたが、チラシの裏的な内容でした。

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