歯科衛生士によるホワイトニング完全解説✨①
こんにちは!
歯科衛生士のもえちです。
この記事では皆さんが意外と知らなさそうな
ホワイトニングの知識について
解説していきます。
今月ホワイトニングコーディネーターの
認定試験があったので、
大阪まで行ってきました。
歯科衛生士の資格を持っていれば
誰でもホワイトニングを行うことは
可能なのですが、学生時代に学んだと
言っても国家試験で深く問われないので
もうちょっと詳しく学んで
患者さんに何を聞かれても答えられて、
しっかりとした説明ができるように!
と思い、講習を受けてきました。
基礎から臨床まで学んでみると
「それはこういうことだったのか〜!」とか
「こういう時はこうすると良いんだ〜!」など
新しい発見が多くて面白かったです。
今回は認定取得で得た知識を使って
皆さんがよくイメージする
「歯医者さんでのホワイトニング」
歯の漂白/ブリーチ法
について解説していきたいと思います!
正しい知識を身につけて、
自分に合ったホワイトニング方法を
考えてみてくださいね。
よくイメージされる歯医者さんでの
ホワイトニング方法は
ブリーチ法(=漂白)である
▫️オフィスホワイトニング
▫️ホームホワイトニング
と言われる二つの方法です。
みなさんは2つの違いを知っていますか?
オフィスホワイトニングと
ホームホワイトニングの
大きな違いは、
▫️ホワイトニングの実施場所
▫️薬剤の種類・濃度
▫️使用するもの
です。
<オフィスホワイトニング>
▫️実施場所¦歯科医院
▫️薬剤¦35%未満の過酸化水素
▫️特徴¦光を当てる
ーメリットー
◎歯科医院でやってもらうため安心
◎人にやってもらうので手間がない
◎短時間で効果が出る[約2~3h程度]
◎部分的にホワイトニングすることが(可)
ーデメリットー
△薬剤の濃度が高いため知覚過敏が出やすい
△ホワイトニングの範囲が、見える歯のみ
(犬歯〜犬歯あたりまででやることが多い)
オフィス=歯科医院 というイメージですね
<ホームホワイトニング>
▫️実施場所¦自宅
▫️薬剤¦10%未満の過酸化尿素
▫️特徴¦歯科医院で自分専用のマウスピースを作り
自宅でマウスピースに薬剤を入れ、
1日2時間ほど装着
ーメリットー
◎自分のペースで白くできる
(知覚過敏が出たら中止できる!)
◎全ての歯を白くできる
ーデメリットー
△マウスピースに慣れない方もいる
△自宅で何日もするため手間(2週間ほど)
<ホームホワイトニング>で用いられる
[10%の過酸化尿素]は、唾液などに分解されて
[3.6%の過酸化水素]と[6.4%の尿素]
になります。
過酸化水素が<オフィスホワイトニング>の35%と
比べると3.6%はだいぶ低い濃度になりますね。
ちなみに、ホワイトニング(ブリーチ法)
を行うと「歯が溶けるのでは?」
とよく聞かれます。
ホワイトニング後の歯へのダメージは
炭酸飲料水を飲んだ後より
「小さい」そうです!!!
フッ素を塗ったり
酸性のものを摂取しなければ
すぐ元に戻る程度なので
意外と大したことないんです。
そして、ホワイトニング直後は
ペリクルと言われる歯を覆っている
薄い膜がなくなっているため
フッ素の吸収効率がかなり良くなり、
このタイミングでフッ素を塗布すると
歯が強くなります。
その分色素も着きやすい状態なので
ホワイトニング後の着色物の接種は
要注意!!
それとそれと、
過酸化水素には殺菌作用があり、
虫歯菌や歯周病菌の数を減らす
効果もありますよ〜!
意外とホワイトニングの薬剤って
良いところがあるんです。
話が脱線しましたが、
オフィスとホームの効果の違いについて
解説していきますね。
<オフィスホワイトニング>
ー良いところー
◎早く白くなる
ー弱点ー
△色ムラができやすい
△1回では効果が出にくく3回は必要
△色の後戻りがしやすい
<ホームホワイトニング>
ー良いところー
◎白さにムラが出にくい
○じっくり白くなる
⇒◎自然な白さになる
⇒◎後戻りしにくく長持ちする
ー弱点ー
△白くなるのに時間がかかる
…1日2時間×2週間
オフィスホワイトニング
ホームホワイトニング
どちらが良いかと聞かれると、
患者さんのライフスタイルや
どんな風に白くしたいのか
とにかく早くしたいとか、
面倒なのは苦手とか、
じっくり確実に白くしたいとか
「人による」というのが結論かなと思います
でもこのオフィスホワイトニングと
ホームホワイトニング、実は併用して行う
デュアルホワイトニングという方法があります
<デュアルホワイトニング>
▫️歯医者さんでオフィスホワイトニングを行う、
ホーム用のマウスピースの作成をする
▫️オフィスが終わったら自宅で
ホームホワイトニング(2週間)を行う
▫️オフィスホワイトニングは
トータルで1~2回することが多い
ーメリットー
◎短期間で白くなる
◎ムラなく白くなる
◎後戻りしにくい
◎全ての歯を白くできる
ーデメリットー
△費用が少しかさむ可能性がある
△マウスピースを使用する手間はある
デュアルの最大のポイントは
「早く白くなって、後戻りもしにくいところ」
ではないかなと思います。
オフィスホワイトニングのデメリットは
ほぼ全てカバーできていますね。
薬剤の濃度が高いので、
知覚過敏が出やすいのは変わらないですが…
もし知覚過敏が出た場合は
歯科医院で処置してもらえますし、
ご自宅でホーム中に行えることでしたら
▫️症状が落ち着くまでホワイトニングを中止する
▫️知覚過敏に効く成分の入った歯磨き粉を使う
𓏸CPP-ACP
𓏸硝酸カリウム
𓏸フッ素(効果としては少し弱いかも)
と対処していただければ
大きな問題はないかなと思います。
シュミテクトは結構効果あるので
おすすめですよ
初投稿見ていただきありがとうございました
第一回目の解説はこの辺で(*´-`*)
何かご質問あればコメントや
Twitterにてお待ちしてます𖧷* ゚
Twitter
@m_o_e_c_h_i_
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?