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負けたからこそ気付くこと

 昨日はジュニアの全国大会出場をかけた試合でしたが、結果から先に言うと接戦の末、初戦敗退となりました。
 奮闘の様子と見えた課題について書いていきます。

▼審査で緊張してる選手大丈夫?
 コロナの影響で春先までは審査が行われない大会がほとんどでしたが、ようやく審査が実施されるようになってきました。安全、安心の上にこそスポーツが成り立つことは重々承知していますが、コロナによる制限が少しずつ緩和され、選手達の活躍の機会が確保されるのは本当に有難いことです。(審査は活躍ではないですが…)
 ということで初審査となる一年生もちらほら、焦って噛み倒す選手がたいてい出てくるのですが、審査で緊張してたら試合出来やんやろと思ってしまうのですが、別物ですかね。

▼天然芝はテンションアップ
 紀三井寺球場のがいやは天然芝。土のグランドとははね方転がり方が違うので、苦手にしている外野手もいるかもしれませんが、そんなことを差し引いてもテンション上がりますね。
 内野もキレイな黒土、良いグランドで野球ができるのは本当にありがたいです。



▼序盤、中盤はがっぷり四つ
 初回に2点を先制するもその裏に2点返され、3回に2点を取ってリードするも4回に再び追いつかれる。ミスからの失点などではなく、どちらも攻撃がかみ合っての得点で見応えのある展開、試合は4-4で終盤に入っていきます。

※森中はここで球場に到着、少し細かくなります。
▼6回表の攻撃
7番深本、8番堂本が連続三振、いいピッチャーです。しかし、9番浦野がエラーで出塁しツーアウト一塁でバッターは一番上田。上田は長打力もありポイントゲッターとしての役割も大きいので、上田の前にどうランナーを置くか?は打線に組み込んでおり、浦野-上田で1点を取る形は想定しているはずです。盗塁でツーアウト2塁からヒットで1点(盗塁失敗でも次は1番から)、もしくはエンドランからの長打で1点のいずれかに持ち込みたい所ですが、良いキャッチャー(バッテリー)相手だと動けない。後でスコアを見ると、ツーアウト一塁ランナー浦野の場面が4回にもありました。問題はこの時の浦野の心理、「二塁をとる準備をしていたか?」は本人に聞いてみたいと思います。(比較的楽な相手だと確実に狙ってるはずなので)楽な展開ではなく、こういう1点の意味が大きい試合でこそ、自分達の1点を取りに行く姿勢を見せて欲しいものです。

結局、上田は歩かされ、中本凡退で6回表は0点で終わる。
しかし、6回裏の守りは危なげなく三者凡退で最終回の攻防に入っていきます。

▼最終回(表の攻撃)
3番中山がセンター前ヒットでノーアウトのランナー。4番木下強攻も内野ゴロ、ゲッツー崩れてワンアウト一塁。(木下足速くなった?)
今日の選手の雰囲気から、ここが勝負どころと踏んだのでしょう、監督が動きます。エンドランのサインに山本が応えて、レフトオーバーのツーベース。一気に木下がホームを生還し、待望の勝ち越し点を奪う。そして、中継のみだれをついて山本は三塁に進塁(これ、よく見てた👍)。

ワンアウト三塁で田宮、絶対に欲しい2点目でしたが、田宮は三振、続く深本もサードゴロで、結局2点目は奪えませんでした。
 ちなみに田宮は打撃不振中(本人も自覚している)で、今日もここまで攻撃面はいい所なし。ただ、田宮は非常にスピードのある選手で走塁面では速さだけでなく状況判断も目を見張るものがあります。つまり、塁に出さえすればめちゃくちゃいい仕事をする選手です。そんなこともあり、田宮にはヒットを打つだけが出塁の方法ではないよという話をよくします。打撃の調子に左右されず試合の局面を打開できる選手になれと。自分の長所を活かすために追い込まれてからの対応や、セーフティバントの練習など、それなりに取り組んでいたはずですがまだまだ練習のための練習から脱却出来ていなかったということでしょう。

▼最終回(裏の守り)
「6回の守りのリズムをそのままに」と行きたい所ですが、本当に最終回って難しいですね。投手も意識していないつもりでも無意識に力んでしまうものです。トップバッターがエラーで出塁を許すも、相手ランナーの走塁死でワンアウトランナーなし。このアウトで完全にこっちの流れかと思いきや、そこから連打を許し、ワンアウト一塁二塁(同点のランナーとサヨナラのランナー)こういった場面を想定した練習はよくやっているので、守備陣は冷静に指示し合って対応していたと思います👍

バッターはここまで2安打の好打者でしたが、ここで三振を奪う。ツーアウトになるが次のバッターにフォアボールでツーアウト満塁。(あとアウト一つはさらに力が入りすぎる)
ここで迎える相手バッターはここまで3三振、ストレート2球で簡単に追い込む。(正直当たる気配はなかった)しかし、3球目、外よりに外そうとしたボールをちょこんと出したバットが捕まえて、ショートの頭の上を超える。当然前のめりになっていた外野の間を無情にも抜けていきサヨナラ負けを喫しました。

▼「たら」「れば」はホントにダメなの?
負けたあとにたらればを言っても仕方ないとよく言われます。
でも、もし浦野があのキャッチャーから盗塁する力があったら。もし、田宮があの場面でセーフティスクイズを決める技術があれば。もし、上田が相手が嫌がる変化球を持っていたら。
を考えるのは大切です。自分の努力の方向を決めるための「たら」「れば」は、負けたからこそ浮き彫りになるものでしょう。
#浦野 、田宮、上田、名指しでこめんね
#全員に対して言っている

▼練習のための練習になるな
 忘れてはいけないのは、この場面でやれないことは、所詮練習だと言うことです。
 練習試合で少し厳しい場面では積極性が失われていないか今一度考え直す必要がありそうです。
 1年の中で痺れる場面を何度経験できるか分かりませんが、その1回のチャンスをものにするのために、たくさん挑戦と失敗を繰り返すしかないですね。
 厳しい場面でこそ「Trial and Error」でいきましょう!

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