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夢前大会出場決定戦

▼7/16(日)夢前大会出場決定戦
 涙を飲んだ、全国大会予選から3週間、実はジュニアの本当の戦いは終わっていませんでした。10月に行われる夢前大会への出場権をかけた3チームでのリーグ戦が行われ、3チーム中2チームが出場権を得ることが出来ます。夢前大会はタイガースカップ予選に位置づけられており、昨年タイガースカップ出場を果たした先輩たちの背中を追うためにも何が何でもつかみ取りたい出場権です。条件自体は厳しく見えないかもしれませんが、思うように勝てない一年を過ごし、先日あと一歩のところで勝利を逃した今年のジュニアにとっていろんなプレッシャーを背負っての戦いになります。選手、保護者ともに気合のみなぎる中、勝負の一日のスタートです。

▼奈良香芝ヤング対和歌山ホークスヤング
 5月の交流戦で大敗を喫した奈良香芝ヤングが初戦の相手。とはいえ新戦力の加入や、ここ数か月の成長を考えると歯が立たない相手とは思いません。何とかロースコアの接戦に持ち込みたいところです。先発は先日も好投を見せた1年生の工藤、スターティングメンバーにはレフト北岡、ライト西尾と1年生3名が名を連ねます。のびのび積極的にプレイして欲しいところ、先攻香芝で試合開始です。


  <1回>
初回、いきなり工藤がつかまります。2本のヒットで2死2・3塁のピンチ。5番打者を打ち取るがボテボテのショートゴロ、一瞬内野安打かと思われたが、ショート山本が猛然とダッシュして一塁送球が間に合い間一髪アウト。「さあ、いくぞ」という言葉が聞こえてきそうな山本のナイスプレイでした。


 1回裏、一番北岡、2番小川が凡退するも、2死から3番工藤がセンター前ヒット、センターが後逸する間に三塁をおとしいれます。2死3塁となって4番檜尾がライト前タイムリーヒット、2死から3・4番のバットで先制点を奪います。


<2回>
 2回表の守り、1死から許したランナーを盗塁、進塁打で初回に続き3塁まで進塁を許すがセカンドゴロに打ち取りこの回も無失点。序盤のピンチを内野陣が救います。


 裏の攻撃はあえなく三者凡退。7番で起用された1年生西尾は三振に打ち取られたが積極的に振りに行く姿勢は〇。永坂、栗本は追い込まれた後のねばりを見せて欲しい。


<3回>
 3回表、香芝は1番からの好打順。スピードのある選手なので、出したくない先頭バッターでしたが、レフト前ヒットで出塁を許す。盗塁と送りバントで1死3塁とされ3番打者にセンター前タイムリーをあびて同点とされる。さらに4番打者の場面で盗塁を決められ1死2塁。香芝としては理想的な展開で一気に攻勢を仕掛けたい場面でしたが、工藤が4番打者を三振に打ち取る。さらに三盗をキャッチャー加藤が刺して反撃の芽を摘み取る。2点目を防ぎ、さらに攻撃に転じる空気を生む良い送球でした。


 3回裏の攻撃。先頭の9番山本が上位につながるチャンメイカーとしての起用に出塁で応えます。1番北岡が送りバント、2番小川は四球、3番工藤がセンター前ヒットで1死満塁のビッグチャンス。ここで1打席目にタイムリーを放っている4番檜尾でしたが、初球をファーストゴロで本塁封殺。5番加藤もセンターフライで無得点。得点チャンスを活かせません。

<4回> 
 香芝は5番からの攻撃。初球を右中間に運ばれていきなり無死2塁、苦しいマウンドが続きます。それでも淡々と丁寧な投球を続ける工藤、不運な出塁もあり2死1・2塁、9番打者の状況で香芝は代打を送ってくるが、渾身の投球で三振に打ち取り無失点。 
 裏の攻撃は6・7・8番が再び三者凡退。5番以降が機能していない。 4回終わって1対1。ミスや四球などのほころびを見せると、一気に流れを持って行かれる可能性もある。この時点で工藤も67球(80球制限)、投手交代も勝敗の行方を大きく左右する展開です。
<5回> 
 香芝は3度目の1番からの攻撃。出したくない1番打者にボールが先行して3ボールとしてしまうが、ここからストライクを投げ切りセカンドゴロに打ち取る。2・3番も」テンポよく打ち取り、ここにきてこの試合初めての三者凡退。工藤は無四球で5回を1失点、十分過ぎる役割を果たしました。


  守りのリズムをつなげたい5回裏の攻撃。1死から1番起用の1年生北岡がライトオーバーの2塁打で出塁。2番小川が凡退するも、3番工藤がこの日3本目のヒットで2死1・3塁とチャンスを広げる。ここで相手投手も投球数制限に達して交代、三度チャンスの場面で4番檜尾という場面でしたが、ワイルドピッチという思わぬ形で勝ち越し点を奪います。

<6回>
 2番手に指名されたのは櫻井。先発の好投を受けて1点リードの終盤、プレッシャーのかかる場面ですが、頑張ってもらうしかありません。 香芝は4番からの攻撃。先頭バッターをライトフライに打ち取るも、次の打者に4球で四球を与え1死1塁。良くない形での出塁を許しますが、続く打者を三振、サードフライと打ち取り0点に抑えます。


 追加点の欲しい裏の攻撃でしたが、5・6・7番が三者凡退(ガンバレ…)。1点リードのまま最終回の守りに入ります。
<7回> 
 香芝は8番からの攻撃。ランナーを置いての上位打線を避けたいところでしたが、1死から9番打者にレフト前ヒットをあびて出塁を許します。
 1死1塁で要注意の1番打者の場面、サードゴロに打ち取ったあたりだったが、際どいタイミングで1塁セーフ。ここで一瞬のスキをついて3塁を狙ったランナーをファーストに入っていた加藤が補殺。焦らずきっちりよく投げました。
 2死1塁となりましたが、まだまだ気は抜けません。2番打者の初球に盗塁を決められ2死2塁、一打同点の状況に持ち込まれます。次の打者は今日2安打の3番、何としてもここでアウトを取り切りたい場面。カウント2-1からの4球目、ファーストとセカンドの間に高々と打ち上げられた打球は加藤がしっかり捕球、保護者の皆さんが一日千秋の思いで待ち続けた1勝をつかみました。

続く

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