「厳しさ」の定義

 新3年生が今年度の方針についてミーティングしている場に立ち会いました。
 課題を列挙しそれぞれに対応策を考えていくという方向で進んでいましたが、「試合の中での動き」「練習中に気を付けること」「普段の振る舞い」など、各々が自由に発言するので、どこに向かっているのか見当がつきません。
 ここで少し助け舟。目的地を全員で共有することを提案、「強くなって試合で勝つため」の話し合いなのか、「チームの結束を高めるため」の話し合いなのか何なのか聞いたところ、選手達の意見は「良いチームにしたい」とのこと。
 1学年で9人揃うことがほとんどない時期もありましたが、どうやら今年度のホークスは40人を超える部員を抱えることになります。「2:6:2の法則」なども引き合いに出して、「全員が一生懸命頑張れるチームになるためにどうあるべきか」という課題を与えました。

 ほぼ全員が危惧しているのは、後輩に対して影響力を持ちきれていないこと。「楽しい」や「優しい」だけではだめなのでは?という方向に進み「やっぱりもっと厳しくした方が良い」という声が出始まます。ただし、本当に優しい連中なので、「厳しく」のやり方がシンプルに分からないんですね。「もっと強い口調で」とか「怖い顔で」とか、見当違いな方向に行きそうだったので少し軌道を修正。

 「厳しさとはダメなものはダメとはっきり言えることで、大きな声で怒鳴ることじゃないよ。見て見ぬふりをしたり、妥協することがなくなったらきっとチームは良い方向に行く。そのためには、チーム全員でこれは守ろうという約束事があった方が良いので、それをみんなで決めて行くといいんじゃない。」(良いこと言う)

ということで、選手が話合っていた内容がとても良かったので、まとめておきました。

 「厳しさ」にもいろんな形があります。優しさと厳しさを持ち合わせた、慕われる先輩になって欲しいものです。今年の3年生にしか出来ないことがきっとあります。3年生の皆さん、2024年度のホークスをよろしくお願いします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?