見出し画像

全国大会への道②

▼6月17日(土)全国大会予選 準決勝・決勝
 天候のため1週間の延期を経て決戦の日を迎えました。1週間前とは打って変わって、日中は30度を超えるかもしれないという快晴のもと、準決勝と決勝のダブルヘッダーが行われます。目指すは決勝進出ではなく全国大会出場、優勝以外は一つ目で負けても同じという気持ちで挑みます。継投はもちろん、1日の中のピークをどこに持って行くのかも一人ひとり変わってきます。試合前、監督からは「当たり前をきちんとやろう」との言葉、熱い気持ちの中に冷静さを保ちながら、自分たちの力を出し切って全国切符を手にしたいものです。

▼準決勝 和歌山ホークスVS御所南都ヤング
 スタメンには「8番ファースト栗生」の名前が。ここまで、代打や途中出場がほとんどでしたが、この大一番でスターティングラインナップに名を連ねます。緊張もあると思いますが、ここまで積み上げてきたものをぶちまけてくれることでしょう。先発投手は木下、テンポの良い投球で大崩れが少ないタイプなので、できるだけ短い守りで勝ちたい初戦としては適任でしょう。ホークス先攻で試合開始です。


 初回はチャンスを作るも無得点でしたが、木下も上々の立ち上がりで無失点。2回に下位打線のチャンスメイクから中本、上田のタイムリーで2得点。3回にも打線がつながり3得点、浦野のセーフティーバントや栗生のタイムリーも飛び出し、これ以上ない試合展開に持ち込みます。木下は順調にアウトを重ね、3回終了時点で5対0。2試合目のことも頭をよぎるので、このままの勢いで勝ち切りたいところです。


 4回表の攻撃、無死1・2塁から4番木下のスリーランが飛び出し9対0。

4回裏の守りは2番手中本にスイッチ、中本はクリーンナップを3連続三振で打ち取り、反撃のすきを与えません。4回以降は途中出場の1・2年生も躍動、代走永坂の盗塁を決め、栗本が1・2塁間よりのセカンドゴロでダブルプレイを成立させるなど、出場した全員がそれぞれに役割を全うし、9対0で準決勝を突破しました。

▼決勝戦 和歌山ホークスVS打田タイガース
 全国出場を決める一戦の相手は、1年前に同じグランドで苦杯を喫した打田タイガース。和歌山選抜で共に戦う選手も多く、お互いに全てを知り尽くしています。小細工なしで正面から力勝負を挑むのみです。
 先攻ホークスの初回の攻撃、独特の緊張感の中で硬さが感じられる中、緊張とは無縁の男木下が2死3塁からライトにツーランホームラン。正真正銘、チームを勢いづける一発です。続く山本も出塁し、2死1塁から深本がタイムリーツーベース。初回に3点を先制し、一気にこちらのペースに持ち込みたいところです。

 ホークスの先発中山は初回からトップギア。相手につけ入るすきを与えない投球で3者凡退、初回の攻防は100点。

 2回にも中本の出塁から2死1塁。タイガースとしてはこれ以上の失点は絶対に阻止したい場面だと思いますが、ここで堂本がセンター前にタイムリーヒット。続く中山がセンターオーバーのスリーベースヒット、木下もセンター前ヒットで続き、ツーアウトから3連続タイムリーで2回も3得点。準決勝からの勢いそのままに全員が迷いなくバットが振れています。

 2回も無失点で抑えますが、3回裏に長打と犠牲フライで1点を奪われ6対1となります。中山は3回終了時点で43球。5回までは任せらそうですが、いつでも継投に入れるようスタンバイです。じわじわと点差を詰められていくのは避けたいところです。
 4回表、失点しても打線の勢いは止まりません。先頭の中本がセンター前ヒットで出塁、中山のタイムリーを呼び込み、取られた1点をすぐに奪い返し再び6点差。なおも1死1・2塁の場面で木下がこの日3本目のホームランをセンター方向にぶち込みます(調子に盛ると手が付けられない)。4回にも4点を追加、4回裏には1失点するものの、4回終了時点で10対2。最後まで気を緩めることなく勝ち切るだけです。


 5回表、この日不本意な打席が続いていた上田がセンター前ヒットで出塁、中山が四球で出塁し1死1・2塁で再び木下。左中間に放り込みました(おなか一杯です)。5回裏は中山が3人でしめてゲームセット。全国大会出場を決めました。


▼新たなスタートライン
 改めて調子に乗った時の爆発力は今年のチームのストロングポイントだと感じる一日でした。そんな勝ち方が出来たことは、評価に値することとは思いますが、一方でチームが抱える課題がぼやけてしまっているかもしれません。全国で戦うために1か月でどんな課題を克服して、何のレベルを上げるべきなのか、今一度全員が考えを巡らせて欲しいものです。
 ホークスの先輩達が幾度となくはね返されてきた全国大会1回戦の壁をぶち破って、ホークスの新たな歴史を作ってくれるものと信じています。
 最後になりますが、和歌山ホークスを支援してくださっている皆さま、本当にありがとうございます。全国大会でも熱いプレイをしてまいりますので、引き続き応援よろしくお願いします。

【2023年度 第31回ヤングリーグ選手権大会】
日程:7月29日(土)・30日(日)・31日(月)
会場:淡路佐野運動公園野球場、高砂市野球場、洲本市民球場


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?