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泣き虫たちの戦い(ジュニア全国大会予選)

▼6/24(土)全国大会予選(ジュニアの部)
 1週間前、レギュラーが圧勝と言って良い内容で全国大会出場を決めました。「先輩に続いて」と行きたいところですが、今年のジュニアはなかなか勝てない状況が続いています。レギュラーは優勝から逆算しての選手起用であったりしますが、ジュニアは目の前の一戦を全力で取りに行くしかありません。2年生でポジションが確約された選手がいるわけではなく、1年生も中学生のスピードにも慣れてきており、スターティングメンバー9人の枠を誰が勝ち取るか注目です。

▼奈良ヤングVS和歌山ホークス
 初戦の相手は奈良ヤング。注目のスタメンは
  1 センター  小川
  2 セカンド  栗本
  3 ピッチャー 工藤
  4 ファースト 檜尾
  5 サード   永坂
  6 キャッチャー加藤
  7 レフト   藪本
  8 ライト   桜井
  9 ショート  山本
長打が見込めるのは3・4番くらい。タイムリー待ちが出来るのはここだけで、後はノーヒットでも点を取るという工夫が求められます。
 先発は1年生の工藤。初回の守りは2番バッターに安打を許すも、4-6-3のダブルプレイで終える上々の立ち上がり。2回以降も5回まで2塁を踏ませない安定の投球を見せ、十分過ぎる役割を果たします。


 一方、攻撃面では5回まで毎回の6安打を放つも全て単打。1プレイで一つずつ進塁ではなかなか1点が遠くこちらも無得点。
5回を終えて0-0の投手戦となりました。

▼終盤戦
 プレッシャーのかかる終盤、2番手投手の出来が勝敗の行方を大きく左右します。6回表の奈良ヤングの攻撃は9番からでしたが、四球と送りバントで1死2塁。2番を三振に打ち取り2死2塁となったところで楠本にスイッチ。楠本は4番をサードフライに打ち取り、この回も無失点でしのぎます。


 6回裏の攻撃、1番からの好打順でしたが1・2番が凡退、3番工藤がヒットで出塁するが後続が続かず無得点。毎回安打は継続するも1点が取れません。


 7回表の守り、楠本が安定しません、1死から四球を与えたところで、3番手冷水にスイッチ。冷水は後続を打ち取り、結局7回を無失点で守り切りました。


 しかし、点を取られなければ負けないが、点を取らなければ勝てない(あたりまえ)。何とか決めたい7回裏の攻撃でしたが、ここにきて3者凡退。わずか6球で攻撃を終えるという最悪の流れで、延長タイブレイクに突入します。

▼延長タイブレイク
 一死満塁から互いに攻防を繰り返すタイブレイク。一つのミスが大量失点につながるため、緊張感のある中での守りとなります。様々なことを想定しなければならないので、冷静なプレイが求められる場面ですが、ここで勝ち慣れていないチームの弱さが出ます。
 けん制のミスから三塁ランナーがホームに帰って無駄な失点。しかし、二人目のランナーを刺して1点と引き換えに1つのアウトを奪う。後続抑えて8回表は1失点、結果オーライですが何とかしのいだ形になりました。
 8回裏の攻撃、一気に決めたい場面でもありますが、とにかく1点を取って試合を終わらせたくない。しかし、8番櫻井、9番山本があえなく凡退してゲームセット。最後の最後までホームを踏むことはできませんでした。

▼「善戦した」のか「不甲斐ない」のか
 見方によってとらえ方が変わる結果です。打ち取っても打ち取ってもアウトにならなかった1年前から考えると、7回まで着実に愛とを重ねて無失点で抑えきり、接戦に持ち込めたことは評価が出来ます。一方で、得点能力の低さは課題、課題と言いながら工夫が見られないと感じる内容です。
 一人ひとりがどう感じたかは操作できるものではないので、「意外とやれる」でも「このままではヤバい」でも「勝ちたかった」でも何でも良いので、この日の感情が中和されて薄れていくのではなく、掛け算方式で大きなエネルギーに変えて欲しいですね。

▼「あと一本が出なかった」から卒業しましょう(1・2年に業務連絡)
「打てないから打撃練習を増やす(質を上げる)」はもちろんやってください。結果が求められる大切な試合がすぐにありますが、残念ながらあと数週間で長打がバンバン出るチームに生まれ変わることはありません(先輩と同じ野球をする必要はない)。
 まだまだ、飛ばす力の足りない打線では外野の守備位置も浅く、得点圏(ランナー2塁)でタイムリーヒット待ちでは、ヒットが2本続くか、ホームにギャンブルで突入という確率の悪い選択が待っているだけです。
ちなみにホームへの走塁はギャンブルが許されるが、3塁(2塁)への走塁は暴走という捉え方をしているのであれば、その考え方は変えた方が良さそうです。結局1点が入らなければ同じことなので、ヒットでなくても1点が入る状況「一死3塁」を作ることに対して、走塁面でももっとトライしていくべきかと思います。ヒットを待つだけではなく、自分達で点を取りにいく工夫はまだまだ出来そうです。
今の君たちにも出来ることはたくさんあります。1年後、長打がバンバン出る打のチームを目指すとしても、今できる最善を尽くすことがきっと君たちの引き出しを増やすことにつながるので、失敗を恐れず挑戦していきましょう。
 Trial & Error


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