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全国大会への道①

▼6月2日(金) 線状降水帯発生
 予選を明日に控える中、自然の驚異にさらされます。台風の時期ではないのですが、思いがけない大雨が降り続きます。グランドが浸かってしまった時の苦悩を知っている、選手保護者は今は少なくなりましたが、本当に大変なので、何とか持ちこたえてくれるよう祈るだけ。明け方まで油断できない状況でしたが、何とか難を逃れることができました。
 今日もグランドが使えることに感謝です。

▼6月4日(日) 全国大会予選1回戦
 和歌山ホークスvs奈良ヤング
 全国大会予選は2週にわたって行われます。この週末は勝っても1試合だけという状況なので、投手はほぼ全員スタンバイです。当然条件は相手チームも同じなので、言い訳のきかないガチンコ勝負となります。奈良ヤングは春の選手権大会全国3位の強豪チームですが、選手たちに気後れしている様子はなく、体調も精神状態も充実しているように見えます。いざ、全国大会に向けて出陣です。

▼初回の攻防
 先攻はホークス。1番の上田が出塁すると、一気に勢いづく今年のチームですが、まだ硬さが見えます。初回は三者凡退で無得点。1回裏の守り、先発マウンドは中山。先頭バッターをショートゴロに打ち取り、2・3番を連続三振に打ち取る上々の立ち上がり。緊張感のある中で最初のアウトを落ち着いて取った、ショート浦野もナイスプレイでした。

▼2回
 2回表、試合が動きます。この回先頭の4番木下がカウント3-1からセンター方向へのホームラン。打った瞬間分かる完璧な一発、一振りで仕留めた集中力はさすがでした。
 続く山本が初球を捉えてレフト前ヒットで出塁。「さあ、もう一点」という場面でしたが、後続が続かず1点止まり(このあたりが大きな課題)。
 2回の裏の守り、初回は不安の無い投球を見せていた中山が乱れます。2四球をヒットで1死満塁とされ、犠牲フライで1点を奪われます。普段なら淡々と投げ続けるタイプなのですが、序盤の1点で明らかに力が入ってしまっている様子から、この試合にかける気持ちが伝わります(1点を守り切ろうなんて考えるな)。

▼3回
 1番上田からの好打順。タイミングが合っていない上田ですが、ぼてぼての内野安打で出塁。(これも野球 by中本海琉)。無死1塁で堂本、ツーストライクと追い込まれるがここでエンドラン。堂本がくらいついて投手ゴロの間に上田は3塁をおとしいれます。強気の策がはまり1死3塁の得点チャンス(バッターもランナーも◎)。続く3番中山のショートゴロの間に上田がかえってすぐさま1点を奪い返しました。
 裏の攻撃は奈良ヤングも1番から、リズムを取り戻してほしい中山ですが、先頭バッターをツーストライクから歩かせてしまいます。この回も2四球を与えますが、好守もあり無失点で切り抜けることが出来ましたが、波に乗り切れない様子の中山。3回終了時点で1点リード、継投のタイミングが難しい状況です。

▼4回
 4回表の攻撃は三者凡退。
 4回裏、相変わらず我慢の投球。先頭バッターにヒットで出塁を許し、四球もあって二死1・2塁のピンチで好打者を迎える場面でしたが、センターフライに打ち取り0で抑えます。結局、中山は苦しみながらも4回1失点と先発の役割りを果たしてマウンドを降ります。

▼5回
 流れがどちらにいくか全く分からない中盤戦、次の1点を先に取った方が有利に試合を進めることが出来そうな展開です。5回表は8番からの攻撃、8番か9番のどちらかが出塁して上位に回すことが出来れば、得点の可能性が大きくなります。ここで一死から9番中本が追い込まれながら粘ってセンター前ヒット。一死1塁で1番上田、今日はここまでタイミングが合っていない上田でしたが、ここは2-1からのバッティングカウントで甘く入ったボールを振りぬいて右中間へのツーランホームラン(上田もよく打ったが、中本のねばりが呼び込んだ)。リードは3点に変わります。
 5回裏、ここからは継投が勝負の行方を左右します。2番手は木下。コントロールにばらつきがあり、四球と死球で2人のランナーを許すもきっちりと0で抑えます(あと2イニング)。

▼6回
 追加点を奪いたいところですが、2番手の技巧派サイドスローにタイミングが合わず三者凡退。6回裏のマウンドは上田。先頭打者を三振に打ち取るも、1死からヒットで出塁を許し、その後連続四球で1死満塁(130キロ台のボール球を連発…)。続く2番打者にも四球、押し出しで1点を与え2点差。なおも1死満塁で3・4番を迎えます。ダブルプレイを取れればベストですが、1点は覚悟の守備体型。ここで3番をショートフライに打ち取りツーアウト。続く4番にはストライクカウント3-1となり、押し出しでもう1点差を覚悟しましたが、次の球をショートゴロに打ち取り、長い長い6回裏の守りを1失点で切り抜けました(助かった)。

▼最終回
 7番からの攻撃。誰かが出塁して上位にの打順ですが、7番田宮、8番浦野が出塁して無死1・2塁。送って、上田が歩かされて1死満塁で堂本のイメージでしたが、相手投手の好フィールディングで送りバント失敗。しかし、結局上田は勝負を避けられて1死満塁で堂本(意地を見せろ)。ここで堂本はセンターフライ、サードランナーはタッチアップのスタートを切ったが、好返球に阻まれ得点を奪えず。再三の好守には脱帽です。
 最後の守り、マウンドは木下に託します。(普段ならしない投手リレー)木下は落ち着いた投球を見せ、ライトフライとセカンドゴロでツーアウトを取ります。(ライト田宮もセカンド中本とめちゃくちゃ丁寧にボールを捌いている)そして最後のバッターもファーストゴロに打ち取りゲームセット。
一つ目の山を越えました。

▼初戦を振り返って
 <攻撃面>
 5安打で4得点。5本のヒットのうち4本が得点につながるという効率の良い攻めができたことは◎。
 一方、無得点の4イニング中、3イニングは三者凡退。淡白な攻撃で相手に流れを渡さないよう、工夫が求められるところです。
 走塁面は積極的な走塁が功をそうした場面とそうでない場面がありましたが、基本的に攻めの姿勢が見られたので〇。ここぞの場面でも積極性を失わなずに行きましょう。
 <守備面>
 失策0。よく集中出来ていたし、各自やるべきことはやれていた○。
 投手陣。ショートイニングということもあってか、全投球をトップギアで投げようとしすぎている△。感情型の投手も悪いとは思いませんが、状況判断は冷静に。気持ちが空回りしないように感情もボールもコントロールできるようになりましょう。
 <ベンチ>
 フィールドプレイヤーのサポートは○。
 が、まだまだ声に力が足りない。ピンチになってベンチが静まりかえってピッチャーを不安そうに眺めているくらいならいない方が良い(ピンチ感が増す)。フィールドがいでも力になれる所はもっとある。(ベンチにいてもプレイヤー)次に期待です。

 来週もハードな戦いが待っています。一人ひとりが、今一度自分に何が出来るかを考えて、来週は、さらに良い戦いが出来るよう準備をしていきましょう。

決戦は6月11日(日)紀三井寺球場にて行われます。
応援よろしくお願いします。

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