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#1 中央大学サッカー部監督就任

2022年シーズン、伝統ある中央大学サッカー部監督に就任させていただくことになった。この上ない職務に任命していただき、感謝の気持ちでいっぱいで身の引き締まる想いである。
情熱と覚悟を持って学生と真摯に向き合い、寄り添い、共に闘い、責務を全うしたいと思う。
(写真は、5年くらい前のFC東京スカウト時代の写真。この時に、すでに決まっていたのか。笑)

目次
1. 泥くさくひたむきに闘う中大魂
2. 中央大学サッカー部監督就任
3. テクニカルアドバイザー中村憲剛
4. 待ちに待った練習始動
5. 無限の可能性

泥くさくひたむきに闘う中大魂

1997年に山梨県帝京第三高校から、恩師の廣瀬龍監督のご厚意で伝統あるサッカー部に推薦をいただき中央大学に入学することが出来た。関東大学1部リーグに所属し伝統がある強いチームで、凄い大学なんだろうなと漠然と想像していたが、いざ練習に参加してみると全国各地から将来有望で有名な選手が多く、能力や技術の高さにとても驚いた。特にあらゆるスピードの違いである。走るスピード、切り替えのスピード、考えるスピード、プレースピードなどの差が高校生とは大きく違い、不安の気持ちでいっぱいであった。毎日の練習に食らいついていくことが大変であったが、とても楽しく充実した日々を過ごした。自分自身で日々成長を感じ、多くの自信を得ることが出来た。当時の関東リーグは、後期だけの7試合だけであったが、1年生時から3試合に出場し、多くの試合経験を積み重ねた。
中大サッカー部の伝統は、金茶のユニフォームを着て闘う上で一番大事にしていることは、日常の練習から泥くさくひたむきに頑張ることが中大魂だと先輩方から受け継がれた。どんな状況でもどんな環境でも体現しようと努力してきた。サッカーの上手さや賢さよりも、相手より良く走り、粘り強く球際で闘い、セカンドボールを拾って、相手の嫌なプレーをして試合で勝つんだということ。この4年間で、精神的に多くの事を学ぶ事が出来て、人としてもサッカー選手としても、一回りも二回りも成長させてもらった。小さい頃からプロサッカー選手を夢見ていた私は、中央大学サッカー部に入部していなかったら、今の自分はなかったと確信している。

2000年 関東リーグ1部 vs東京学芸大学

中央大学サッカー部監督に就任

昨年監督の佐藤健さんから監督就任のお話をいただき、驚きの気持ちと嬉しい気持ちであった。中大サッカー部の結果は毎年気にしていて、いつか中大の力になりたいと漠然と思っていたが、まさかこのタイミングで素晴らしい役職に任命されるとは思ってもいなかった。
中央大学サッカー部や大学サッカーで成長させていただいた自分としては、感謝の気持ちと恩返ししたい気持ちで、この重責を引き受ける覚悟になった。
FC東京U-15深川で中学生を指導していたので、彼らと離れることは、とても寂しく多く悩んだが、指導者としてより高いレベルでステップアップしたいと考えていたので、チャレンジをする決意になった。

テクニカルアドバイザー中村憲剛

この監督就任にあたり自分自身が驚きであったが、それと同様に、中村憲剛氏がテクニカルアドバイザーに就任することであった。憲剛とは、2学年下で共に闘った仲間。毎日練習後に一緒に向かい合ってボールを蹴り合い、ロングパスの軌道の美しさを競い合うライバルでもあった。今では、誰もが知る日本サッカーを代表する憲剛の経験、知識、能力、情熱等、多くの事を聞き、感じ、学び、盗んで指導者として大きく成長出来るチャンスでもある。今回の中央大学サッカー部として新たなる壮大なプロジェクトに関わらせていただけることに心から感謝し、憲剛と共に重責を全うしたい。

2013年 J1LEAGUE vs川崎フロンターレ

待ちに待った練習始動

学生達に会える日をとても楽しみにしていたが、オミクロンコロナ禍で活動がとても難しい状況で、練習が延期の延期になってしまい、ウズウズヤキモキしていた。 
スタッフのご尽力と学友会のご理解で、学生の体調管理を徹底しながら、無事に2月5日㈯から練習始動することが出来た。
練習前に学生全員の前で挨拶が出来て、いよいよ始まる楽しみと責任の重さを感じ、より覚悟が漲り身の引き締まる想いであった。

【お知らせ】 2022シーズンより、弊部OBであり元プロサッカー選手の  #宮沢正史 氏が新監督として就任することが決定致しました。 📎詳細はこちら📎 chuo-univ-fc.studio.site/hp-0208

Posted by 中央大学学友会サッカー部 on Thursday, February 10, 2022

無限の可能性

中央大学生としての4年間で、多くの事を学んだ自分としても、学生達には人として大きく成長してほしいと考えている。卒業後にプロサッカー選手希望の学生が多いが、プロサッカー選手になれるのはごく僅かである。ほとんどの学生は社会人として働くことになる。サッカーを通じて多くの事を学び、人として魅力ある器の大きい人間力を養い、社会に飛び立って欲しいと願っている。サッカーだけではなく、心の成長を促すように試行錯誤しながら日々指導していきたいと思う。
学生達のこれからの未来は、無限の可能性がある。本気で覚悟を決めて突き進められれば、明るい未来が無限に広がる。とても羨ましい限りである。その大事な部分を気づかせてあげたい。1分1秒を無駄にすることなく、全力蹴球して欲しい。後悔することなく自分に矢印を向けて、とことん走りきってやりきって欲しい。
何を目標にどんな夢を持っているのか。どこに進みたいのか。今頑張らないでいつ頑張るんだ。後回しにしていると置いてかれるぞ。どんどん追い越されていくぞ。今の現状で満足しているのか。もっともっと上を目指さないのか。
私自身が経験した挫折が多くあり、後悔したことがあるからこそ、学生達には強く伝えていきたい。

常に上を目指せ!
立ち止まらずに前進しよう!
日々挑戦し成長しよう!
恐れるものはなにもない!

学生の無限の可能性を預かる責任を重く受け止めて、学生と共に向き合い日々努力を積み重ねて、どれだけ成長曲線を上げられるか、常に結果を追い求めて情熱と覚悟を持って毎日精進していきたい。

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