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悲観的であることの意外なメリット

2016年、アメリカのウェルズリー大学のJulie K. Norem教授による著書『The Positive Power Of Negative Thinking』では、悲観的思考がストレス管理、リスク評価、問題解決能力において役立つことが示唆されています。この著書によれば、悲観主義者はしばしばリアリストであり、より現実的な状況認識を持っています。それにより、悲観主義者は困難な状況やリスクを正確に予測し、それに対処するための計画を立てることができます。

また、2012年に英国で行われた研究「Is the glass half empty or half full? A prospective study of optimism and coronary heart disease in the normative aging study」では、過度な楽観主義が心臓病のリスクを増加させることが示されており、悲観的思考が健康面でもある程度のメリットをもたらすことが示唆されています。この研究は、アメリカ合衆国ボストンのボストン大学によって行われました。研究では、楽観主義者と悲観主義者の心臓病リスクを追跡し、悲観主義者が心臓病リスクが低いことが判明しました。

これらの研究結果から、悲観的であることのメリットは、ストレス管理、リスク評価、問題解決能力の向上、および心臓病リスクの低減といった側面があることが示されています。ただし、適度な悲観主義が効果的であることも念頭に置くことが重要です。



参考文献:

  1. Norem, J. K. (2016). The Positive Power Of Negative Thinking. Hachette UK.

  2. Kubzansky, L. D., Sparrow, D., Vokonas, P., & Kawachi, I. (2012). Is the glass half empty or half full? A prospective study of optimism and coronary heart disease in the normative aging study. Psychosomatic Medicine, 74(1), 1-11.


最後に

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