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年末年始はICOプロジェクトの良し悪しを見極める時期として最適

年末に差し掛かり、BTC価格とは別に気になるのは各国におけるICOプロジェクトのロードマップ進捗である。少し前には一部の業界人が「このプロジェクトは開発が早い/遅い」などと評価する風潮も見られたが、今となってはICOプロジェクトが開発遅延することは業界で当たり前のこととなり進捗云々の話はほとんど聞こえない。

一声に開発進捗と言っても、構想が薄く簡単なプロダクトをロードマップ通りに開発していることが良いとも言えず、必ずしも開発が遅れているプロジェクトが悪いとは言えないのである。しかし、何かに遅れた時の対応の仕方はこの話に限らず受け手の印象を大きく変える。

このことを考えた時に、ふと私の前職時代が想起された。「何か事態が起きて期限を守ることができないと分かった時は、そのことを報告して新しい期限を設定しろ」と耳にタコができるくらいに上司から言われていた。つまり、時効の中断を図れということである。もちろん相手に多大な迷惑がかかるものについては期限を厳守しなければならない。しかし、そうではないものについては期限を守らなかったことに対して上司から叱られたことはなく、激怒される時は決まって報告を忘れた時であった。ビジネスマンであればわかると思うが、仕事の基本である。

このような観点でICOプロジェクトを見た時に“仕事の基本”ができているところは意外と少ないように思う。進捗が遅れてもロードマップの更新すらせず、ユーザーには何の報告もないプロジェクトが大半ではないだろうか。そんな“仕事ができない人間”は周囲からの信頼を損ねて当たり前である。逆を言えば、たとえロードマップ通りの開発とはなっていなくとも、時効の中断を図り誠意ある報告をユーザーに対してしていれば、ユーザーがそのコミュニティからすぐに離れることは無いに違いない。2018年をまもなく終えようとしているが、プロジェクトの良し悪しを判断するには良い機会である。

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