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高熱を出して世間的な仮想通貨”熱”の冷え込みを改めて感じた

ふと目を覚ますと、全身に重りを付けたかのような倦怠感に襲われた。暖房の効いた室内にいるはずなのにどこか雪山にいる感覚。寒い、さむい、さぶい。布団に包まりながら頭の中で何度も言葉を繰り返す。できる限りの防寒対策をして寒さを耐え忍んでいると、少しずつ身体が温かくなってきた。温もり、と呼べる心地良さは束の間で、どう言うわけか今度は暑さが見る見る増していく。暑い、あつい、あづい。全身から汗が滲み出る。まるでアフリカの砂漠にいるようだ。いや、寒暖差ありすぎて風邪引くわ。(ピピピッ、39.6℃。)そう思った時には私は高熱を出していた。

高熱で寝込んでいる間、身体的な熱とは打って変わって、仮想通貨に対する世間的な”熱”(=注目度)はすっかり冷え込んでいると改めて感じた。わかりやすく投機熱に湧いた2017年を振り返れば、1週間という短い間にも相場は時々のニュースに反応し大きく揺れ動いた。しかし、今ではほとんどが無反応かつ動きが小さい。確かに2017年は異常な”高熱”だったかもしれないが、今は少し”低体温”すぎではないだろうか。ロードマップ遅延や小規模ハッキング等が常態化している既存層とそもそも業界に無関心な潜在層、両者立場に違いはあるが、共通しているのは業界に対してどこか冷めていることである。

“高熱”の時に見る相場はボラティリティが高すぎてあまりに辛い。逆に”低体温”の時に見る相場は動きがなさすぎて意識が薄れる。もう少し市場参加者が増え世間的な”熱”が高まれば、相場に動きも見られて私が退屈することもないのに。そんなことを考えているうちに、僕の熱は下がっていた。やっぱり、辛かった。早く仮想通貨市場も”平温”に落ち着いてほしいものである。

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