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「美しい時間」より
細い径の両側に薄の穂がのびて、秋草が咲いていた。雑木林の上に空が拡り、青い空の奥に小さな白い雲が動く。風はなく、どこからも音は聞こえて来ない。信州の追分の村の外れで、高い空と秋風の径は、そのとき私に限りなく美しく見えた。たとえ私の生涯にそれ以外の何もないとしても、この美しい時間のあるかぎり、ただそのためにだけでも生きてゆきたい、ーーーとはっきり考えたわけではないが、言葉で表せばそうとしかいい様のない一種の感覚が、確かにそのときの私の裡にあった。それは太平洋のいくさがはじまった頃のことで、私は自分がいつまで生きのびられるかわからないと思いながら、毎日を送っていた。
「小さな花」より「美しい時間」
noteの岸見一郎さんの記事で引用されているものを読み、早速図書館に行って借りました。
加藤周一さんの随筆集「小さな花」の最初にある「美しい時間」の冒頭です。
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散歩は以前から好きでしたが、
二年半ほど前に息子を亡くしてからは、見る景色がまるで私を慰めてくれるかのようにきれいに感じることが多くなりました。
ああ、私はもうなんだか何もかも
ドン底なんだけど、とてもきれいだな。
周りはいつも通りきれいだな。よかった。
私の生活は変わってしまったけれど、
変わらないものもある。
全部なくなってはいないというような、
安心感のような。
季節が巡れば、花が咲き、鳥が鳴き、
自分がいてもいなくてもこんなに
きれいなんだ。
とここで、西行さんはだから、桜の下で
望月の頃に死にたいと詠んだのかなぁ
などとも思います。
辛い、悲しい、苦しいことがあるにせよ
私たちは皆これほど美しく用意されたところに生きているんだなぁとも。
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さて今日は、もときさんの写真の記事から「美しい時間」を見つけました。
うまく言葉にできないのですが、あんまりジーンとしたので、ここに引用させていただきます🙇♀️。
美しいから始まって、あたたかい、うれしい、きれい、おいしい、やさしい…。
そして、もしそれが反対のことであっても
やはり、全ては賜物だなぁと思いたい。
と、調子の良い時は思います😇。
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今日は買い物のついでに、少しだけ栴檀の実を拾いました。
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外側の皮を剥くと、ベタべタした真っ白の果肉がついています。なかなか取れないのですが、茹でてみたらキレイに取れました。
白いベタベタは、ヒビアカギレの塗り薬になるらしい。漢方らしい。
また、🐕や子どもは特に食べると危ないらしい。ヒヨドリはさすがで平気らしい。
などと書いてあったことを思い出しながら、種の五角形及び六角形を見て喜んでいました。何作ろうかな?
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これはカシワバアジサイの花の枯れても残っていたもの。葉脈ならぬ花弁脈です。
寒すぎて、すぐに帰って来ました🥶。
終わります
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