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- 関東 / フェム♡L妻 / 21.01.03→21.11.22 - 右も左も分からない私たちが子供を授かるまで。

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あらゆる初めて。

初めて “ 恋人 ” の存在を認識した日のことを思い出す。 不思議と「 あぁ、私はこの人を好きになる 」 と 何の脈絡も無くそう思い、文字通り “ 素通り ” した。 相手の所在はもちろん、 姿かたちも知らないのに そんなことを思った自分が なんだか馬鹿馬鹿しかった。 当時 恋人には恋人が居た。 私は自分自身はおろか、誰も愛してはいなかった。 その時の自分に聞いてみないと なんとも言えないけど 日常生活の あらゆることに疲れていたし  路地裏の猫ちゃん宜しく 人知れず心身

    • LGBTの本気の妊活:1

      すっかり年が明けてしまい、気づけば2024年。 新年あけまして、おめでとうございます。( 遅//// ) 本年も 全力不定期で私たちの妊活を綴っていきたい と思いますので、何卒よろしくお願い致します。 最早 そんな形式的な挨拶なんていらないのかもしれないけど、 やっぱり折り目正しくと思ってしまうのだなぁ。 我ながら律儀! ところで 例年通り、令和5年はたった1年しかなかったのに。 つまり1年ということは365日なわけで、 たった365日しかなかったのに、 何故か手にペンを

      • あかちゃん。

        「あかちゃんはどこからやってくるの?」 純粋な疑問を一つ、 声に出すわけでもなく心の中でこそ呟く。 ちょっと待って。 コウノトリさんが運んでくるわけないじゃない。 騙そうとしてもダメ!! 教科書で習ったことは ちゃんと知っているわ。 パパとママが・・・・・〇△×◆※///// もちろん、大人だもの。心得ています。 だけど、私たち場合は パパとママのように一筋縄ではないかない。 私が知る得る全知識を並べ立てたって 私たちのもとに「あかちゃん」がやって来ることは無い。 私と

        • 家さがし。

          そもそも 恋愛というカテゴリーに於いて あまり尤もらしい文章を書いていない気がするので 今日は かなり現実寄りのお話を綴ってみようと思う。 そもそもnoteを綴ること自体、随分ご無沙汰なのだけど… どうも、私は相変わらず大真面目に生きています。 *** 恋人と付き合って1年を過ぎた頃かなぁー… 「そろそろ一緒に暮らそう」という話になり 最初は賃貸で暮らして…なーんて、言ってたのだけど 都会は驚くほど賃料が高い。( 郊外の3倍なんて常識の範疇。) 特に当時 恋人が住んでい

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        あらゆる初めて。

          セクシャリティ。

          幼い頃から何を恥じることもなく 私はLGBTの一員だった。 政治家先生達の某パーリィー界隈では、 どうやら我々は精神疾患等と謳われ、 忌まわしき存在と化しているようだが、 時差ボケで睡眠薬にお世話になった他、 現在・過去・未来に於いて、 精神疾患と診断されたことは 残念ながら只の一度も無い。 もしかしたら モノホンの検査を受けたら そう診断されるのかもしれないけれど 何れにせよ 社会で生きていくのに、 何ら支障を来たすレベルではない。 (  裏でコソコソ悪口を言うなら

          セクシャリティ。

          お別れは、また今度にしよう。

          まだ恋人が “ 恋人 ” だった頃のお話。 深夜、突然 恋人から三度の着信が有った。 一度目は 出る気にもなれず、二度目は 少し躊躇った。 三度目は 投げやりな気持ちになり、 見て見ぬフリを決め込み 逃げ切ったつもりでいた。 そのままベッドに入り、眠ろうとしていたら 恋人からテキストメッセージが送られてきた。 文明の利器の御蔭で 幸か不幸か 私たちの暮らしは圧倒的に便利になった。 一昔前ならば 三種の神器と呼ばれたのは テレビ・洗濯機・冷蔵庫だが 愈々平成も過ぎ去り

          お別れは、また今度にしよう。

          長野県某所。

          この季節の雨の匂いは いつも私の知らない “ 私 ” の人生を思い出させる。 少し懐かしいようで それでいて切なく哀しい。 ティースプーンに ほんの一匙 蜂蜜を舐めて我に返る。 喉にまとわりつくことなく 滑り落ちていく感覚が 心地よく 甘美だ。 自らの立ち位置、現座標を思い知り 感嘆混じりの溜息をつく。 静かな雨。雨は心地いい。 深い眠りに精神が引きずられていく。 何もかもを忘れてもいいと言われている気がする。 忘却は人間に許された唯一の手段だと大真面目に思う。 も

          長野県某所。