きららクイズの話

はじめに 

 初めましての方は初めまして。神田と申します。普段は房総半島で学問の真似事をしながら過ごしています。

 この記事は「まんがタイムきらら Advent Calendar 2021」の寄稿記事として書きました。
 昨日の冷凍みかんさんは「ダークなきらら作品が好きと言う話」という記事を書いていらっしゃいました。分かる!好き!
 明日は三品湊さんが「 ステラのまほうと音楽論」の話をされる予定だそうです。楽しみですね。

 さて、本記事のメインテーマは「きららがテーマの早押しクイズを楽しもう!」な感じになっています。
 私は普段サークルに所属して早押しクイズを嗜んでいるのですが、クイズサークルの活動実態はまだまだ知られていないのが現状です。クイズやってみない?と誘っても、クイズって難しそう、勉強には興味が無いと断られるのもしばしばです。
 そこでそういった障壁を克服し、早押しクイズってこんなんですよ!楽しいですよ!というのを布教できればと思い、きららをテーマにしたクイズを色々作っています(Q.なんできららなんですか? A.きららが好きだからです)。
 恐らく皆さんの中には早押しクイズって何のこっちゃな方もいると思いますが、本記事では「問題文が読まれたらボタンを押して答える、テレビとかでよく見るやつ」くらいの認識をもっていただければ概ね大丈夫です。
 この記事を読んで早押しクイズを始めて欲しいなんて贅沢なことは言いませんので、クイズを趣味にする人間が何をやっていて、どんなところを楽しいと思っているのか少しでも知っていただければ幸いです。
 という訳で、早押しクイズの楽しいところ紹介、いってみましょう!

クイズのココが楽しい!

①そもそもボタンを押して答えるのが楽しい!
 いきなりのそもそも論ですが、問題が読まれて、ボタンを押して答える、これが楽しいです。勉強チックなクイズは苦手でも、クイズ番組や巷のクイズ企画で出題された問題に答えられて嬉しかった経験は多くの方がお持ちではないでしょうか。それがまんがタイムきららのクイズなら、なおさら楽しいものになります。

②出題者と通じ合えるのが楽しい!
 早押しクイズは、多くの場合、問題作成者が「面白い」と思った事柄が問題として出題されます。ここで例題を挙げてみます。

Q.漫画『恋する小惑星』に登場する鈴矢萌と、『ご注文はうさぎですか?』に登場するココアに共通する、実家が営んでいるお店は何でしょう?

A.パン屋(ベーカリー)

 これは『恋する小惑星』と『ご注文はうさぎですか?』を読んだときに、両方の作品にパン屋が登場するのが面白いな〜と思って作った問題です。
 こうした問題が出題されて、それに解答できたとき、そこには出題者の「面白い」に共鳴できたという喜びが生まれます。いわば、出題者がクイズの形をとって「これって面白くない?」と問いかけてきたことに、正解を通して「わかる!面白い!」と返答が出来るわけです。これが楽しいポイントです。

 あるいは次のような場合もあります。

Q.拾われ先の河内家で生活を送る「宇宙人」兼「妖怪」兼「ちびっ子」の少女・うにを主人公とする、青田めいの漫画は何でしょう?

A.『うにうにうにうに』

 この『うにうにうにうに』は、誠に残念ながら2巻で終わってしまい、きららの話をしていても話題にあがることは多くありません。
 でも好きな作品なので、「この作品知ってる人いないかな〜、どうかな〜」という思いをしばしば抱えることになるのですが、これをクイズとして出題して正解されると、少なくとも正解者はこの作品を知っていることになります。
 そうなると出題者としては「あ、知ってる人いたんだ!」となって、非常に嬉しいわけです。逆に解答者側であっても「この作品を知ってて出題してくれる人がいる!」となります。
 こんな風に問題と解答を通じて、きらら作品の面白いところや、あまり知られていない作品についてのやりとりが出来るところがクイズの楽しさです。

③細かい知識を聞かれるのが楽しい!
 まんがタイムきららを完全に理解したい、というのは人類共通の夢ですね。クイズをやっていると、こんな夢に一歩二歩近づくことが出来ます。
 早速例題を挙げてみましょう。

Q.かつて『まんがタイムきららミラク』にて「眉毛」名義で『純粋欲求系リビどる』を連載していた、まんがタイムきらら展で上映されたショートアニメを制作したアニメーターは誰でしょう?
A.榎戸駿

 この問題はきららクイズの中でも難問に分類されると思います。とはいえきらら展のショートアニメ解説に載っている情報であり、あれを読んで「この人きららで連載持ってたんだ」と面白さを感じることもあるでしょう(なんなら『純粋欲求系リビどる』を読んでいた人もいるはずです)。
 そして、先述の「パン屋」のように「面白い」問題として出題されることにつながります。
 しかしこのような難問には、単なる面白いという思いに加え、出題者からの「これを知っているか!?」という、いわば解答者に対する「挑戦の心」を見て取ることが出来ます。そして出題者が「知っているか!?」という思いで出した問題に、「もちろん知っているとも!」と正解を出せたとき、ある種の「期待に応えられた」ような感情が生まれ、なんとも言えない喜びになるのです。
 そしてこういう細かい知識の蓄積は、まんがタイムきららの理解にほんの少し繋がることでもあります。言い換えれば、まんがタイムきららについて知ること自体が楽しいといったところでしょうか。
 誤解を生まないために補足すると、こうした細かい知識の出し合いは、決して知識のマウンティングをするものではなく、根底にあるのは「自分の知った面白い情報をクイズの形で広めたい/答えたい」という思いであり、仮に答えられなかったとしても、自分の知らなかったことを教えてくれる出題者には感謝と尊敬が生まれることになるのです。

 とまあこのように、クイズの楽しいところは「面白さ」の共有と、きららについて「知ること」なのですが、言ってしまえばこれはクイズでなくても良いわけです。Twitterでつぶやいてもいいし、同好の士と語り合ってもいいし、自分の中に収めていてもいいのです。
 ですが、早押しクイズという形式には、①で述べたような「ボタンを押して正解する」という特有の楽しさがあります。また、面白い問題自体を肴に盛り上がることもできます。すなわち、「話のネタの面白さ」に「クイズの面白さ」が加わって倍楽しいのです。
 このあたりのあるあるはやってみないと中々わかりにくい所なので、詳細な説明は無しにします(このへんの話だけで一本書けてしまうので…)。

実際に早押しクイズをやってみませんか?

 ここまでクイズ楽しい!という話をしておいて、クイズの実体験もなく放り出すのも何なので、実際にクイズを出題します。
 スマホでクイズが出来る「みんなで早押しクイズ」というアプリがあります。このアプリでは「フリーマッチ」という機能を使って他の人が作ったクイズに解答できます。
 19日(日)の22時ごろから、きららに関するクイズを出しますので、よろしければご参加ください(この記事を読んで早押しクイズを始めて欲しいなんて贅沢なことは言いませんと言っていた口はどこへ…?)。
 詳しい参加方法は以下のような感じです。

①アプリをダウンロードします

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②適当なアイコンと名前を設定します
③「フリーマッチ」を開きます
④当日私がTwitterでつぶやいた5桁の数字を「ルームID入力」に打ち込みます

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⑤楽しい!(はず)

おわりに

 ここまで読んでいただきありがとうございました。
 最後の最後でこんなことを言うのも何ですが、本記事で紹介したクイズの面白さは、ほんの一端に過ぎません。もっと面白いところあるだろ!!!!!!という方は、ぜひ記事と問題を作って叩きつけてください。泣いて喜びます。
 それでは次回、『オタクが異世界に転生してきらら知識で無双した件について質問ある?』でお会いしましょう。さようなら。

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