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日本は鎖国しているのか?~帰国して最初に感じたこと~

中欧3ヶ国を巡った、感じることの多かった旅

2年半ぶりに海外旅行に出て、前から行きたいと持っていた中欧にも行けて、景色も温泉も堪能しました。完璧な旅でした。
でも、最後の最後でまたまた考えさせられることがありました。

日本帰るまでに24時間近くかかった・・・

ブタペストのホテルを出て、成田に着くまでに27時間かかりました。
ブタペスト~アムステルダム~東京という経路です。
これまでのヨーロッパ出張はほとんどが直行便、仮にトランジットしても2~3時間の待ちでしたから15/6時間あれば、日本に帰ってこれたような気がします。

今回の最大の要因は「日本への直行便の本数がめちゃくちゃ少ない」ということでした。僕は「アムステルダム~東京」を直行だと思っていたのですが、実はソウル経由でした。ソウルで約1時間半待たされてからの成田行きだったのです。(ソウル~成田が1時間半くらいなのに同じ時間待たされるなんて・・・・)
それを選んだのは僕ですし、そもそもそれしかないのも、誰のせいでもなくコロナのせいということもあるのだと思います。
(本当のことはよくわかりません。ただ何故、成田の前にソウルで一回降りりなければいけないのか・・・帰国した今もその疑問は解けないままです(苦笑))

アムステルダムから搭乗していた人の中で、成田行きに再搭乗した人は30%以下くらいでした。
いったいこれは何だったのでしょうか?本当に不思議な感覚でした。
いっそのこと、僕自身もソウルで降りて初・韓国=ガッツリ焼肉でも食べて元気になればよかったと思ったくらいです。

ようするに、日本に来る人がいない。だから飛行機も飛ばない。その現実を直視しなければいけません。
日本の理屈では「コロナ防衛策」かもしれませんが、そうしているうちに機会と関心が失われていくことがどれだけ恐ろしいかを感じなければいけません。日本への関心が高かったのはオリンピックがあったからです。それが過ぎた今、日本は何を海外に向けてPRしていくのでしょうか?

ブタペストの空港です
この賑わい
まるで東京の新幹線のような分刻みのスケジュールです

日本の活気を取り戻すのは誰だ!!

出発時の成田の閑散状態を記した際にも思いましたが、明らかに日本は鎖国状態になっています。すべてが内向きになっています。政府が「外国人入国無制限OK」と言ったら、おそらく野党は反対し、マスコミもこぞってたたくでしょう。(まもなく完全オープンになるようですが、その状況をどのように報道するのか注目してみたいです。)
以前のGO TOのような国内での旅行喚起くらいのことでお茶を濁すことにならないことを祈りたいと思います。そして、そのことにすら反対する人々の声が国全体を委縮させていかないような空気ができたらよいと思うのですが、いかがでしょうか。(旅行にすらいけない人に対して・・・云々と
言って、何かアクションすること自体に反対する人が多すぎるという、日本の手詰まり感を禁じえません。みなさんはどうですか?)

現実は、この上段の2枚の写真と、下段の2枚の写真が如実に示していると僕は思います。


成田北ウィング19:00
到着便は僕が乗っていた便だけ
羽田ならもう少し多いかな?…苦笑

すべての企業経営者に言いたい

たかだか10日ばかり海外に行ってきたやつが何を言うかと思われるかもしれませんが、あえて言わせてください。

もし経営者の方々が本気で日本の経済や、将来のことを考えているのならば、今この瞬間に可能な限りの社員を海外出張なり、研修なり、場合によっては休暇を取らせて視察なりさせてみてください。世界の動きを肌で感じてくる社員を増やすことは必ず生きてくるはずです。若者は必ず何かを感じ取り、それを事業・仕事・サービスに生かす能力と感性を持っています。

今、意識的に世界を感じさせられるのは、経営者の方々です!!

社員の大半が自宅からのリモート中心になり、世界は確実に狭くなっています。リモートで海外の人とも話せるようになった、場所にこだわらずに仕事ができるようになったという声に惑わされてはダメなのです。
世界中の人がリモート活用と同時に、動いているという現実を知ることから始めないと手遅れになります。

経営の方々は本当はわかっているはずだと思います。予期せぬことに遭遇する、目で見て肌で感じて、直接話してみての繰り返しから新しいアイデアや、チャレンジ精神、共同精神が生まれるということを知っているはずです。
それなのに、「うちはリモート主体でやる、自由を大事にしたい」という経営者が最近目立ちます。

「みんな出社して、みんなで顔合わせて、細かな行動見て、ふと気づくこと、それをうちの会社は大事にするから【出社基本でやる】」と言える経営者が今こそ必要です。それができる人が、本当のリモート/デジタル・ワークの力を使い倒せる人だと思います。新しい工夫のステージに入ってきていると思います。

政府に何かを期待して世の中がよくなるわけではありません。さらに言えば、最近の日本は何をしても文句を言う・批判をする報道が増えすぎていて、結果として大胆な政策は影を潜めているように思えてなりません。ある意味で、常に中途半端な政策にならざるを得ないという構造欠陥にあります。

だからこそ、経営者・民間が大事なのです。短期的な利益に惑わされずに、「今必要な未来投資は何か?」を考え抜いて、それを若者とともに実行してみることで、きっと素晴らしい仕事を皆で創るこができます。それによって、10年後の成長を絶対に実現できると確信します。

最後に

2年半ぶりに海外に出て、「鎖国・日本」を肌で感じました。この感覚はとても大事だと思っています。(このnoteを読んでいただいている方々から、本当に日本の鎖国状態を危惧し・警鐘を鳴らしているメッセージをいただいています。)

来年は3回海外に出ます。場所は・・・・これから決めますが、2か所は決まっています。

その前に、全力で仕事します。

お読みいただきありがとうございました。






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