KMCIT備忘録

先日行われたKMCIT19thにて優勝、連覇することができました。
ずいぶん今更ですが、招待制イベントという特殊環境で何を考えていたか、未来の自分のために記録しておきます。


メタゲームについて


予想していた分布

 参加者の名前は事前に公開されているので、入賞リストなどからおおよそのメタゲームを考えました。
 また前回のITで幸いにも優勝していることもあり、「Top8に入る」ではなく「優勝する」ことを目標としました。つまり、自分がTop8に入った前提のもと他の7人のデッキを予想、その上で3回勝てるデッキを選択することにしました。

 詳しい内容を書いたところで身内読みが大量発生するので割愛しますが、最終的には

UB Scani3
豆orLands1
コジレックの命令を使った何か1
デルバー1

くらいまで絞りました。最後の1枠は使用者1名のデッキだと思っているので無視しました。

 この状態から3回戦することを考えるにあたり、不利マッチが多すぎるDoomsdayは候補から外れました。
 自分の練度の問題もあり最終的にエルドラージかGWデプスの2択になりましたが、エルドラージを使用した際のScani戦でのサイドプランに納得がいかず、それならば練度がいくらかマシなGWデプスを使用した方が勝率は高いだろうと結論付けました。

リストの話


今回のリスト

 直近のLegacy Challengeで優勝しているリストをベースに、いくつか変更を加えました。

・今回のメタゲームではオークの弓使いが機能しづらいため、そもそも搭載枚数が少ないだろう→森の知恵を増量
・壌土からの生命で勝つシチュエーションは想像できなかったが、直近のデスタクが白単に移行しているためランデス耐性が必要。よってメインボードには必要ないがサイドボードには必要と判断
・Glacial Chasmで勝つシチュエーションも思いつかず、エルフとも当たらない想定のためリストから除外(スイスラウンドで当たってしまいました。ただ、遅いゲームをしてもどのみち不利と感じたためChasmを再び採用するかは別問題だと思っています)

こうして、メイン/サイドともにすべてのカードについて使用したくなるシチュエーションを想像できたところで今回のリストが完成しました。

答え合わせ

当日のマッチアップは以下の通り

黒単リアニ2-1
エルフ2-1
8cast2-0
5cコントロール0-2
UBテンポ2-1
ID

UB Scani2-1
UBテンポ2-1
忍者2-0

豆の木コントロールは正直対策したところでかなり厳しいため今回は諦めていましたが、なんとエルフとも当たってしまいました。正直半分諦めていたのですがG3で土地3+輪作3の初手が回ってきたため、「最速で動いて、ダメなら諦める」ことになり、結果運良く勝つことができました。

なおTop8は
UB Scani2
UBテンポ1
エルドラージ1
忍者1
8cast1
5cコントロール1
GWデプス1
でした。

結果的には、5cコントロール以外とは渡り合える顔ぶれとなっており、事前の想定がかなり功を奏したと言えそうです。
 リストについてはほぼ問題なかったと思っていますが、忍耐の2枚目のみ他のカードに替えるべきだったと思います。忍耐を3マナで唱えることが想定されないメタゲームかつ、ガラクタとの相性が悪いです。素直に3枚目のフェアリーの忌み者にするか、魂標ランタンあたりにしておくのが正解だったと思います。

おわりに

 私はGWデプスというデッキに対して、かなりマリガンが厳しいデッキという認識ですが、当日は一日を通してそこまで過剰なマリガンをせずキープできました。もちろん事前予想がかなり的中したことでマリガン基準が緩くなったことも影響しているとは思いますが、全体的には運に恵まれた結果であったと考えています。

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