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ノンデザイナーがPhotoshop試験に挑んでみた<スタンダード>編

note初投稿です!

普段はWebサイトの運用・保守の仕事をしているdama(ダマ)です。
Photoshopの知識は画像の切抜きやぼかし等の簡単な操作はできるけど、「ピクセルって何?」と言うくらい皆無。

そんな初心者レベルの私が今回、2018年12月に「Photoshop®クリエイター能力認定試験(スタンダード)」に合格したので、勉強方法やポイントについて書いていきます。

「Photoshop®クリエイター能力認定試験」とは?

デザイン・印刷などのDTP業界において、「事実上の標準」となっている画像編集ソフトAdobe Photoshop®による、画像の加工・調整等の編集能力を測定する試験です。画像編集技術に関する知識を有し、Photoshop®を駆使して、提示されたテーマ・素材から、仕様に従ってコンテンツを制作する能力を認定します。

■試験の種類
スタンダード、エキスパートの2種類

■受験料
スタンダード:7,400円(税込)
エキスパート:8,400円(税込)

■試験時間
スタンダード:第1部 40分+第2部 90分
エキスパート:第1部 50分+第2部 90分

合格のメリット
コンテンツクリエイターの礎となるベーシックスキルを証明するので、普段の仕事や就職、転職等に活かせます。(公式サイトより一部抜粋)

この資格を取ろうと思ったきっかけ
会社で取得を推奨しているいくつかの試験のうち、初心者でもチャレンジしやすそうだったからです。また、かなり飽きっぽい性格なので、勉強のモチベーションを保てるように興味のある分野にしました。

Photoshopで具体的に何ができるのか
可愛いわが子の写真に入りこんだ人を消したり、あこがれのあの人とのツーショット写真を合成したり、自分の描いた2次元キャラをGIFアニメで動かしたり、etc.。
普段、デザインの仕事をしていない人でも、頭の中の妄想を形にしたり、楽しいことがたくさんできるので、操作を覚えておいて損はないと思います。

勉強に必要なもの

■Adobe Photoshop
バージョンにもよりますが、普通に買うと高くて手が出せません(汗)
私は月額980円の『Creative Cloud フォトプラン』を使いました。これなら、家計を圧迫することもありません。
ただし、月々払いの年間契約なので1年たたずに解約すると解約手数料がかかってしまうため、注意が必要です。
※試験の対応バージョン、OSは公式サイトでご確認下さい。

■勉強用テキスト
私は公式サイトの入門書と問題集を使いました。
・Photoshop®クイックマスターCC Windows&Mac
・Photoshop®クリエイター能力認定試験問題集
 →スタンダードとエキスパートの模擬試験4回分が入ってます。

どちらも2,808 円(税込)と少々痛い出費です。しかし、試験を主催している会社の公式テキストなので、他のテキストを使うより効率的に勉強できます。また、問題集は本番と出題形式が同じなので試験対策がしやすくオススメです。
Photoshopの操作に慣れている人なら、問題集のみで十分に合格できると思います。

合格までの道のり

公式サイトによるとスタンダードの勉強時間目安は24時間。ネットの攻略法を読み漁り、『そんなに難しくない』と言う声もあったので、1日30分~1時間のゆるゆるな計画を立てて勉強スタート。

○2ヶ月前
まずは実際に手を動かしながらクイックマスターの練習問題をひと通り解きました。難しい操作はすぐに忘れてしまうので、2、3日に1回復習を行い何度も繰り返して覚えました。
サクッと終わらせるつもりが、これを1冊やり終えるだけで20時間を超えてしまいました。本当は2、3周する予定でしたが、試験まで時間がなかったので、インプットはいったん終了。

1ヶ月前
次は問題集の模擬試験1~4回分をひたすら解いていきました。最初から「全然わからないんだけど!」って感じでしたが、わかるところだけ自力で解いて、どうしてもわからないところは、クイックマスターで操作方法を確認。
1回分やり終えて「ヤバイ!このままじゃ絶対落ちる!!」と思い、勉強時間を大幅に増やしました。平日2〜3時間、休日は3~5時間ほど机にかじりつき、何も見ないで操作できるようになるまで繰り返しました。

■トータルの勉強時間
計60時間ほど勉強しました。勉強目安の24時間を軽く超えています。私は要領が良いほうではないので時間がかかったと思います。
Photoshopは機能が多く覚えるのが大変です。全てを覚える必要はありませんが、基本をしっかりと身につけて正しく効率的に操作できるようになるためにも、初心者は勉強時間を多めに設定することをオススメします。

試験当日

試験の開始時間が夕方だったので、午前中は試験に備えて勉強を行いました。ちょうど良い時間に着くように家を出ました・・・が、
「電車遅延!しかも運転見合わせだと・・・!?」
別のルートから向かっても、間に合わないかも(汗)。遅れたら試験が受けられない、返金もできないって案内にあったような・・・?
想定外の出来事に激しく動揺し、電車に飛び乗りながら、冷静になるよう何度も自分に言い聞かせました。

最寄駅から会場まで全速力で走りました。結果、開始時間には遅れましたが試験を受けることができました。受験会場へ遅刻の連絡と遅延証明書を見せれば大丈夫です!ムダに走って疲れました(笑)。

かなり余談となりましたが、試験は勉強した甲斐あってスムーズに解くことができました。1つ操作がわからない問題がありましたが、考えてもわからないので早々に見切りをつけて進めました。残り時間を30分ほど残し退出。
手ごたえはあるけど電車遅延で動揺してたしなぁ・・・。次回は1時間前に会場付近で待機していよう、と心に誓って帰宅しました。

試験結果と合格通知

試験終了後、約3週間後に結果が届くとのことでしたが、受験日が年末だったせいか1ヶ月待ってようやく届きました。

思いのほか点数が取れていました。見切りをつけた問題以外は正しく解答できていたようです。引き続きエキスパートの受験も考えており、間違えた範囲も出題されると思うので、次は解答できるように復習しておきます。

できるようになったこと

・機能やレイヤーを正しく使えるようになった
・不要な人や物を跡形もなく消せるようになった
・文字にグラデや光る効果をかけられるようになった
etc.

そこそこ操作できるようになったので、勉強して良かったです。しかし、この資格を取ったからと言って成果物を作れるようになるか、スキルの証明になるかは微妙だと思います。試験は全て指示通りにできていれば合格ですが、デザイナーであればクライアントの要望だけではなく、こちらから提案したりイメージを形にする能力が求められるからです。
勉強する前は「自分で何かを作れるようになれたらいいな」と思っていましたが、Photoshopの基本操作ができるようになるだけで、すぐにイケてるデザインが作れるわけではありません。
他の方も言われているように、自分で作る力をつけるには良いなと思うWEBサイトのデザインをひたすら模倣して作ってみる、技術を見て盗む、これに尽きると思います。

まとめ

・効率的に勉強したいなら公式テキストがオススメ
・基本を身につけるためにも初心者は多めの勉強時間を確保しましょう。
・資格を取っただけでは良いデザインは作れない。WEBサイトをガンガンまねして応用力をつけることが大切。
・落ち着いて試験を受けるためにも、常識的な大人のみなさんは余裕を持って会場に行きましょう。

試しにGIFアニメを作ってみましたが、キレイに作るにはまだまだ練習が必要ですね(笑)。初心者なのでお許しくださいm(_ _)m
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