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イタリア人が読んだ『真珠夫人』 イザベラ・ディオニシオ
文・イザベラ・ディオニシオ(文筆家・翻訳家)
うまいなぁ……平安時代の殿方がやってのける上手な駆け引きに、思わずため息が出る。それに比べて、明治以降の文豪たちは被害妄想やらストーカー行為やら、法律すれすれの恋の仕方をしてしまうのは、なぜだろうか。大学で日本文学と出会って夢中になって以来、生粋のイタリア人である私はずっと疑問に思っていた。翻訳の仕事に携わって、日本に住んでいる今もなお依然として解せない。
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