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赤坂太郎 「サミット後解散」へのカウントダウン

月刊「文藝春秋」の名物政治コラム「赤坂太郎」。支持率上昇で自信を深める岸田。だが、獅子身中の虫は爪を研ぐ――。

 長いトンネルを抜けると、そこは春爛漫だったのか。岸田文雄内閣の支持率が季節の移ろいと連動するかの如く、3月から上向きに転じている。

 日韓首脳会談とウクライナへの電撃訪問で「外交の岸田」をアピールした効果ばかりではない。年度の節目とコロナ禍の収束傾向が重なり、解放感を含んだ空気に変わってきたことも不可視の追い風になっている。加えて、国会で経済安保担当相の高市早苗が袋叩きに遭ったことも、岸田にとっては「漁夫の利」となった。

 そんな岸田の胸の内では、電撃解散へのカウントダウンが始まっている。

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