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ランサムウェア怖い

またランサムウェアです。

データを人質にとって金銭を要求するというサイバー版誘拐じけんのようなものなのですが、ランサムウェアがデータを外部に送信する機能を持っていた場合、もしくは同時に他のプログラムも仕込まれていた場合も考えると、人質に取られるだけではなく、既に外部に送信されてしまっている可能性もあるわけで、担当者としてはたまらんわけです。

感染経路は、Webサイトの閲覧とメールの添付ファイルが主体とされています。要は心当たりの無い添付ファイルは開かず、怪しいWebサイトへ行かないことが大事。また、ブラウザの拡張機能に仕込まれている場合もあるのですが、拡張機能の作者以外の人物が改竄したものと差し替えるケースもあり、仕事で使うパソコンへの拡張機能のインストールは慎重を期す必要があります。

嫌ですね。色々警戒しながら使わなきゃならないなんて。悪いことを考える人がいると、多く善良な人々が多大な迷惑を被ります。

ランサムウェアを含むマルウェアやコンピューターウィルスというものに感染したとして、悪いのはそれを作った奴らに決まっているわけです。でも、感染する原因となった行動をした人が責められる。悪い奴らのいないところで、善良な者同士が争っているわけです。

悔しい。

ランサムウェアの騒ぎがあったばかりなので、ランサムウェアに話を絞りますが、お寺にとってもこれは驚異です。

過去帳をデジタルデータで持つお寺も増えてきました。それが人質に取られたらと考えると、恐ろしい。身代金を払うお金もないし、そもそも払ったところでデータが解放される保証もないし、そのお金を資金源に新たな被害者が出たら申し訳ないし。

でも過去帳にアクセスできなくなるのもまた非常に困ります。法事に備えて塔婆を書くことすらできなくなります。お戒名は他には記されていませんから。

正太寺では従来の紙製過去帳も備えているので、とりあえず支障が出ることはないのですが、不便ではあります。いずれデジタルのみにしたいと考えていますが、サイバー犯罪のことを考えると、デジタルデータのみというのも不安があります。複数のバックアップを、外部メディアに取っておくのは必須となりそうです。クラウドでバックアップされていても、人質に取られて暗号化されたデータにバックアップが置き換えられたら、どうしようもないですから。

過去のデータへの書き戻しで済めば良いですけれど、いずれにしても感染したパソコンで作業しないように気をつけなくてはなりませんし、厄介なことになるのは明白です。

世の中からこんな悪いものが一掃されれば、今まで防御に欠けていた労力を他に向けることができるようになって、良いことづくめですけれど、悪い奴らというのはいなくならないものなのですよね。個人個人が気をつけて、さらに組織的にも対策を取り続ける必要が、いつまでも続きそうです。

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