那須塩原市_みるひぃ

地方創生に本当に必要なこと

こんにちは!

突然ですが、皆さんは田舎に対してどんなイメージがありますか??

私は立川市生まれ栃木県那須塩原市育ちで、大学からは東京に1人暮らしをしているので、

東京10年、栃木12年の栃木よりハーフです。笑

今回はそんな私が東京と栃木について比較していきたいと思います。


目次

1.東京の何がいいんだろう?

2.なぜ企業は東京に集まるのか

3.私が生まれ育った田舎

4.地方創生って結局なんだろう


1.東京の何がいいんだろう?

東京はとても便利な街です。

電車は数分待てば来ますし、車がなくてもどこへでも行けます。たくさんの情報、チャンス、人、モノが存在してます。

ですが、それは住みやすいからなのでしょうか?

東京移住

内閣府の調査によると東京在住者の約半数は地方への移住を希望しています。つまり東京よりも地方の方が住みたい環境であるということです。

これだけ多くの人が地方へ移住したいと考えているにもかかわらず、なぜ東京は沢山の人であふれているのでしょうか?

地元

これは2020年卒業予定の大学生の地元就職希望率(卒業した高校の所在地と最も働きたい都道府県の一致率)のグラフです。

地元で就職したい学生はどんどん減っていき、ついに半数を下回りました。

このように地方出身学生は(私も含まれますが)都市での就職を希望しており、社会を作る若者がどんどん東京へ流れ込んでいます。

彼らが地元を出たい理由は何なのか。アンケート結果をランキングにしたものが

こちらです↓

画像3

多くの項目に共通するのは、「仕事の選択肢が少ない」ということです。

仕事は人生の中でも多くのウェイトを占める部分です。

私自身も仕事を充実させることが自分の人生の充実だと考えています。

若者の中で、仕事の選択肢と未来の可能性は比例しているのだと考えます。 

だからこそ多くの選択肢、チャンスが集まる東京に一極集中して人が集まるのでしょう。


2.東京に企業が集まる理由

流行の最先端である

新しいものを試そうとするとき、人口の多い地域でまず試し、そこで稼いだお金で地方へ出店します。そのため、東京には新しいものがどんどん集まってくるのです。

・生活が便利

人口過密により需要が多くあるためコンビニやスーパーが何件あっても儲かる

・鉄道網が発達している

どこに行くにも電車で移動ができ、あらゆる鉄道網が張り巡らされているのでどこを本拠地にしても最寄駅がいくつかできるので移動で不便にならない。

なぜ交通網が張り巡らされているのか⇒利用客が多いから

つまり東京に企業が集まる理由は人口が多いからであり、

企業が増えると人口が増え、人口が増えると企業が増えるという無限ループにより人口の一極集中を生み出しています。

3.私が育った田舎

東京に対して私が育った那須塩原市は、

パンケーキ屋さんができるのも東京の1年後、流行のファッションが唯一集まる栃木の都市、宇都宮のパルコは閉店し、スーパーは車で10分かかり、

最寄り駅までは車で20分、電車は20分に1本しか来ません。

その結果、

キャプチャ

2011年の時点で転出数が転入数を逆転しました。

その多くは進学や就職に伴い離れていった若者です。

ですが、朝は50メートル歩けば知らない人にあいさつされるし、自然たっぷりで四季が感じられ、庭先にリスが来るぐらいのどかで穏やかな心で生活ができる、とてもいい街だと思います。

もしそんな街に企業が招致でき、仕事の選択肢を増やすことができたのであれば、もっと人口流出を防ぎ、また新たな労働人口を呼び込めるのではないかと考えます。

では那須塩原市ではどんな企業誘致活動を行っているのでしょうか?

那須塩原市では、平成29年度から那須塩原市企業立地促進条例を制定し、奨励金を交付することで企業の設備投資を支援しています。

固定資産税相当額を最大5年間交付
賃借料は、最大10万円/月、2年間交付
市民の雇用(正社員)創出に対し、1人10万円を交付(那須高林産業団地を市から取得した場合は上乗せ)
企業立地に伴う用地取得費の一部を交付(那須高林産業団地を市から取得した場合は上乗せ)

私は思いました。「え、めっちゃ手厚くない??」

正直小さめの事務所を借りるのであれば賃料ほぼ2年無料レベルですし、

固定資産税キャッシュバックですよ?

正直、この記事を書くまで勉強不足でこんなことをやっているなんて考えてもいませんでした。

よく考えてみれば、市内では車移動が主になりますが、那須塩原駅には新幹線が止まるので東京に行くならば2時間で着きます。

意外と近いし便利ですよね?企業が東京以外にあえて選ぶ可能性が大いにある地ではないかと思いました。

4.地方創生って結局なんだろう

国では、

「地方にしごとをつくり、安心して働けるようにする」
「地方への新しいひとの流れをつくる」
「若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる」
「時代に合った地域をつくり、安心なくらしを守るとともに、地域と地域を連携する」

という目標の地方創生を掲げていますが、

これを踏まえたうえでの政策を行うにあたって、

私は、地方創生のカギは「地方のPR力」であると考えました。

魅力のアピールの仕方がまだ行政の枠を超えず、

若い世代や起業を考える労働世代に届いてないのであると思います。

『地方のPR力の向上』こそが、本当の意味での地方創生であり、

その結果として政府目標の達成が付随してくるのだと考えます。