AI時代をAI(アイ=I)時代へ
こんにちは!
突然ですが私、めちゃめちゃ機械音痴で、最近Siriにアラームかけてもらうこと覚えました。
Siriの便利さがまだよくわからないので、まだまだ使いこなせないですね。
Siri=AIである。
そんな私でもさすがにこれくらいは知っています。
現在多くのメディアでAI時代の到来、AIに人間の職業を奪われるなどと取り上げられていますが、何が問題でAIの発展によって近い将来何が起きるのでしょうか?また、その時人間はどのように生きなければならないのでしょうか?そういったことを考えていきたいと思います。
1.そもそもAIとは?
AIとはArtificial Intelligenceの略で、現状統一的な定義は決まっていません。
現在開発されている人工知能は「特化型人工知能」と「汎用人工知能」に分かれます。
「特化型人工知能」
一つのことに特化した人工知能のことで、現在の人工知能関連の研究のほとんどがこれです。(例)画像認識、音声認識、自動運転、将棋AIなど
「汎用人工知能」
簡単に言うとなんでもできる人工知能です。与えられた情報をもとに自ら考え、応用することができる人工知能のことを指します。
汎用人工知能が完成した時シンギュラリティが起こると言われています。
シンギュラリティとは、
「技術的特異点」とも言い、人間を超える知能を持つ人工知能が発明された時のことを指します。
人間が人間を超える人工知能を作り出したということはその人工知能はさらに賢い人工知能を生み出すことができます。つまり爆発的に知能の高い人工知能が開発され、人間には到底想像できない人工知能がどんどん生み出されて生活が一変すると言われています。つまりリアルターミネーター以上のものがたくさん生み出されるような感覚です。
未来学者のレイ・カーツワイル氏はシンギュラリティが2045年に到達すると予想しています。
ではこのようなシンギュラリティが近い将来(予想では25年後)起こりえるということは、
人間≦人工知能の構図が完成し得るということです。
すなわち人工知能に仕事を奪われる日も近いということです。
2.AIに仕事を奪われる人間
英オックスフォード大学のオズボーン准教授らが論文より、
将来AIによってなくなる可能性のある職業ランキングも発表されています。
長くなりそうなので10位までにしました。
また、同じ論文によると上記のグラフにある通り
人工知能に奪われそうな可能性のある仕事に従事している労働人口の割合は49%となっています。
これらの研究結果から人工知能で代替しにくい職業は、
1.抽象的な概念を創出するための知識が要求される職業
2.他者との協調、理解、説得、交渉、サービス志向性が求められる職業
一方で代替できる可能性が高い職業は
1.特別のスキルが求められない職業
2.データ分析や秩序的・体系的操作が求められる職業
であるという結論が出ました。
では仕事をAIが人間にとって代わると失業率が増えて悪いことばかりなのでしょうか?
3.AIによる雇用への影響
現在日本は少子高齢化が進んでいて労働力不足に悩まされています。
パーソル総合研究所と中央大学経済学部の阿部正浩教授の研究によると
2030年に人手は644万人不足すると考えられています。
そのために生産性の向上がカギになってきます。日本が労働力不足を解消するためには最低でも4%の生産性を向上させなければなりません。
そのためにAIやRPA(ロボットによる自動化)などを活用した自動化などが必要であると考えられます。
総務省「ICTの進化が雇用と働き方に及ぼす影響に関する調査結果」(平成28年)によると
AIによって労働力の補完、生産性向上、雇用環境改善などがあげられます。日本の少子高齢化へのアプローチとして最適であると考えます。
また、グラフの3番目に「新しい市場が創出され、雇用機会が増大する」とあります。これはどういうことなのでしょうか?
4.AIによる雇用創出
例えば産業革命時に自動車の発明により、馬車の御者などの雇用は失われたが、新たに自動車の製造や運転手などの雇用が生まれました。
このように技術の進展にはつきものの課題であり、失われる雇用だけに目を向けるのではなく創出される雇用について目を向けるべきです。
AIによって想起される雇用は例えば
「AIを普及させるために必要な仕事」「AIを活用した新しい仕事」などです。
AIを活用した仕事の例を挙げると
株式会社Insight Techでは口臭に関する『不満』のビッグデータを集めて自社と京都大学の黒橋・河原研究室などと開発した独自の自然言語処理AI「ITAS(アイタス)」口臭チェックという潜在的な需要を発見しました。
例えばこの自然言語処理AIを使って『不満』のビッグデータを応用する技術を地方のある地域で活用するとします。
地方ではまだまだ人対人の繋がりが続いています。ヤクルトのお姉さんが家に来るとか、配置薬を置きにくるお兄さんとか、牛乳屋さんとか、そして、その人たちっていろんなお家を回ってただ届けるだけではなくて、必ずたくさんお話しをして関係を気づいています。
そういった地域密着型事業を行なっている企業と行政が連携して、彼らが集めるビックデータを解析し、その地域の潜在的需要を発見する。そして、地域の企業に情報を与えたり、ビックデータを元にその地方に誘致できる企業にターゲットを絞ってアプローチする。例えば、その分野で会社を起こそうとしている企業には多く助成金を出すなど。このように、地方の雇用を創出することもできるのではないかと考えます。
5.日本でのAIの普及
では日本では職場にてどのくらいのAIが導入されているのでしょうか?
総務省「ICTの進化が雇用と働き方に及ぼす影響に関する調査結果」(平成28年)によると
日本企業ですでにAIを導入している企業はわずか5%しかおらず、あまり進んでいないのが現状です。
日本企業においてなぜAIの導入が進んでいないのか、それは日本企業にとってAIを導入した上での業務のイメージがしにくいからであると考えられる。その理由は「日本人がAIについての理解が乏しい」からだと思います。
例えば「AI 仕事」と検索すると上からずらっと仕事を奪われるしか書いていません。そんなマイナスな情報しかない状態では、「触らぬ神に祟りなし」という言葉があるように知っていないのに知ろうとしない。知らないからイメージできない。そのループに陥ってるのだと考えます。
6.AI時代をAI(アイ=I)時代へ
昔から意思を持ったロボット、例えばドラえもんや鉄腕アトムなどは日本において身近な存在でした。彼らはアニメの中で人間と共存し想いあって生きています。現代で言う汎用人工知能、それらが今現実にロボットと生活する未来が近づいてきました。その途端に、人間が人工知能と生活すると人工知能に侵略されるなどと考えています。
ですが、ドラえもんは自分より遥かに出来の悪いのび太くんを殺そうとしましたか?
それはアニメの話だから都合よく考えているのだろうと言われるかもしれません。
人間が想像できることは
人間が必ず実現できる
by ジュール・ヴェルヌ
私はこの考えが正しいと思います。
想像をする為にはまずはよく知ること、そして自分ごとに考えてイメージすることです。
例えば私の場合だと、母が介護業界で頑張っているので、その母をAIで助ける方法を考えたいと思います。
ネオキャリアで行っているのは人材派遣・紹介です。しかし例えば無経験の人や外国人紹介されたりすると、施設側は研修からやらなければならない、そして万年人不足の現場には教育をする人手がありません。だから、新人が入りにくくベテランがすり減り辞めていく業界になってしまっているのだと考えます。
例えばcallingを使って本社側からオンラインで研修をする。
現場だと、未だに紙媒体かつ口頭で入居者の管理や把握をしているところが多い中で、患者のデータをAIで解析して、その人に合わせた対応をウェアラブル端末で介護士に通知する。
それがもしできれば研修の時間を短縮したり、施設情報が端末で把握できるので、短期派遣ができたり、雇用を促進することができるのではないかと考えます。
どうやってAIを使うかなんて、AIにはまだ考えられません。だからこそきちんとAIや変化していく社会を知ること。そして自分ごとにしてイメージすることが、AI社会を生き抜く為に必要であると考えます。