Tactics, by The Yellow Monkey

自身の中で一番好きな漫画『るろうに剣心』のアニメ版ファーストEDソング。
本来ならば記憶も小学生の頃のものと結びつくはずだけど、この曲はアメリカ留学中のものの印象が強い。
一年の高校留学の間、僕はアメリカ人の家庭にホームステイしていて、ルームシェアしていた2才年上のホストブラザーが日本好きだったから、『るろうに剣心』を勧めたら度ハマり。すぐに全種類DVDが揃い、OSTのCDも彼の運転する車の中で流れ始めた。名曲揃いのCDの中でもホストブラザーが「この曲がカッコいい」と言っていたのをとても鮮明に覚えている。
そんなホストブラザーに連れられて行ったオタクの祭典。コスプレイヤーやゲーマーが集まるイベントがボイジーにあるホテルで連日開催されるのだが、そこには当時のホストファミリーに移る前のホストブラザーがいた。日本のことが好きなことに変わりはないが、改造車を乗り回し、女をひっかえとっかえする超肉食系男子で、僕にとっては憧れだった。
彼は友人と女友だちを連れてきていて、僕を部屋に呼んだ。そこで行われたのはストリップポーカー。
女友だちの衣服がはだけていく中、居づらくなった僕は「俺もカワイイ子をナンパしてくる!」と部屋を出る。勢いよくゲームルームに向かい、度ストライクの女の子も見つけたものの、童貞の僕はもちろん声などかけられず、怪しいと思われながらジーっと眺めるだけ。
部屋に帰るとストリップポーカーはとっくに終わり、その夜、ソファで寝ていた僕は、目の前でイケイケホストブラザーが女友だちとセックスしているのを見る。
『Tactics』の歌詞もこんな感じの大人の世界だ。小学生の頃の僕に響かなかったのも今なら頷ける。

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