Torch Song, by AFI

アメリカのヤンキーなホストブラザーに教えてもらって以来ファンになったバンドAFI。
ウィーン大学に一年留学をしてる時に、AFIのライブがウィーンであると聞き、早速調べる。
最初はオーストリア人の友だちも行きたいと言っていたが、何かの理由があって前座バンドの演奏には間に合わず、AFIだけのためにフルプライスは出せない、とのことで僕一人となった。

自分一人だけでも行くか?
この質問はいつも僕を止めさせる、けれどこの時は違った。何しろその日中AFIの最新アルバムをYouTubeで聞いていたからだ。
けれど、僕もフルプライスを払うつもりはなかった。
前座バンドが全て終わる時間に会場に行き、「イチバンドしか聞かないんだから安くしてよ!」と交渉した。「そのイチバンドこそ、大トリのAFIだ!みんな見たがってる」と、最初は断れたが、食い下がった甲斐があり、安くして貰えた。けど、金がないからとねだった割に50ユーロ札しかなく、「なんだ、金あるじゃねぇか」と言われ、「いや、これは今月の家賃の一部だから、ホントに」と気まずくなったのを覚えてる。
更にその後、ライブハウスに直行し、一番前に陣取ったのだが、AFIはおろか、観客すら集まらない中、定時になった。
会場が違ったのだ!
慌ててメインスタジアムに行くと既に演奏が始まっており、後から行ったために一番後ろで観るはめに。
けど、めちゃくちゃ良い経験になった!
家に帰り、フラットメイトに「ベストバンドだよ!」と感想を述べたところ、ドイツ語の発音を直された。
「ベェンド」らしい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?