エレファントマン11/12夜感想

12日夜の感想覚え書き。のぞむちゃんもWebで書いていたけど本当にいつ最後になってしまってもおかしくない状況で怖い。一回一回を大切に楽しみたいと思うしどうか千秋楽まで見届けたい。

今回もネタバレ含みますので注意してください。


ウィルがクビになるシーン、ブチ切れたウィルに物凄く驚いて動揺するメリックを庇うように立つトリーヴズ先生が好き。咄嗟にウィルとメリックの間に入るの。ああやって守ってくれる人がいるっていうのがどれだけメリックにとって大きいことか。


前回観劇した時に左目が真っ赤になる程涙を流していたメリックだけど、今回も救貧院の話をする時にはやっぱり涙が溢れてた。ただ前回みたいに目が真っ赤になったり終始目が潤んでいる感じではなかったから前回は体調的なこともあったのかな?


ケンダル夫人が初めてメリックの元に訪れた時、声質がどこか演じているような、壁があるような気がするんだけど、二幕になって打ち解けると本来の声質に変わっているような感じがして、高岡さん凄い。女優が女優を演じるのって面白い。


ケンダル夫人に挨拶する前に髪を整えたり、ずっと立たせたままだと気付いて椅子をすすめたり、メリックがジェントルマンなのが微笑ましい。女性ときちんとお喋りしたことがないのにそういうことが出来るのはきっとたくさん本を読んでいたからだよね。恋の話が一番すきなロマンティストでジェントルマンなメリックが好き。


ジョン卿にクリスマスプレゼントとして杖を貰った時に「これを使えば、君もピカデリー街を闊歩している伊達男になれるぞ。」て言われて、ジョン卿とトリーヴズ先生が部屋から出て行ってひとりになると実際に歩いてみるのが愛おしい。ピカデリー街を想像しながら歩いているのかな。


最期のシーン、スノークが運んできてくれた食事が喉を通らなくて諦めて立とうとするんだけど衰弱しきっていて立ち上がれず座り込んでしまうメリック。もう一度力を振り絞って立ち上がるの。このお芝居は今回初めて見た。こうやって進化していくお芝居を観られるのがとても楽しい。

メリックがベッドに向かって歩いて、途中一度少しの間ベッドをじっと見て立ち止まるんだけどあの間の意味は何なんだろう。横になって寝てしまおうと決意しているようにも見える。ただ疲れ切っているだけのようにも見える。とても考えさせられる一瞬。


この日はのぞむちゃんのお友達の西堀さんが観劇されてて、ちょうど私の一列前にいらっしゃったんだけど、カーテンコール最後まで拍手されてました。うれしいねぇ。

高岡さんの喉の調子が悪そうで心配になったし、みなさんどうか体調を崩すことがありませんよう。