エレファントマン11/10夜感想

この日のお昼にちょうど全公演の半分。無事に折り返し地点まできましたね。この調子で何事もなく千秋楽を迎えられますように。ということで今回もネタバレ含む感想を書き殴っていくので注意してください。


今までの公演は全体を俯瞰で見るようにしていたんだけどメリックの表情をもっと細かく見てみたくなって、今回は双眼鏡で追ってみた。口元が歪んでしまっているから表情が豊かではないメリックだけど、目が凄い。目は口ほどに物を言うってこういうことだなと思った。ロスがお金を盗んだシーンなんかもう怒りと絶望が溢れ出ていて圧倒された。


サンドイッチさんのシーンのメリックとトリーヴズ先生のやりとりが可愛くて好き。「お昼ごはん、今回は助かったね、ありがとう」って若干揶揄するメリックも面白いし「待ってて!」って言いながら慌てて出ていく先生も可愛い。このシーンの二人の関係が戯曲全体を通していちばん平和で好き。


ウィルがクビにされたあたりからメリックの頬に涙がつたってた。左目は真っ赤になってて、涙を拭えないから胸のあたりまでつたって濡れてしまってた。気持ちがそうさせたのか乾燥だったのかはたまたお友達は秋花粉かな?とも言ってたけど終始目が潤んでた。救貧院の話を始めると更に涙が溢れていて心臓痛かった。ゴォン、ゴォンって言いながら涙流すの、見てて辛い。

これ今までも泣いてたのかな?あんなにしっかりと表情だけを追ったのが今回が始めてだったから今まで気づけてなかっただけかもしれない。次回もしっかり確認したいポイント。


ケンダル夫人のお茶目なキャラクターが好き。トリーヴズ先生にフレデリックでいいと言われた瞬間「フレディ!」って距離の詰めかたが急。それと夫人のお洋服がどれも素敵。特に編み物をするシーンの水色のが可愛い。他の貴婦人方もみなさんドレスが凝ってて見ていて楽しい。


ケンダル夫人がトリーヴズ先生に言った「なら彼はとっても寂しいでしょうね」ってどういう意味なんだろう。ここはもう少しじっくり考えたい台詞のひとつ。


ケンダル夫人とロミジュリのお話をしているときにまたメリックの頬に涙が。これはどっちなんだろう?私の印象としては話に熱が入っていてとても泣くような心情ではない気がしたんだけど、でも「前はこんなこと考えなかった、人と話さなかったし、考えてもその考えを言う相手すらいなかった。」という言葉通り、やっと話が出来る相手ができて夢中になってお喋りしている現状に対する涙?


トリーヴズ先生がメリックの載っている新聞を持ってきてくれたときに嬉しそうに先生の顔を見つめるメリックが可愛い。その後夢中になって新聞を読んでるのも可愛い。本当に素直な性格なんだなということが分かるシーン。


ジョン卿とトリーヴズ先生の話を盗み聞きしていたメリックについて前回も書いたけど、その後部屋に入ってきた先生に「僕、何か悪いことを?」って不安そうに聞くの。理事長と先生が話しているときに先生が「騙された。(ジョン卿が)メリックに優しかったからつい。」って言っていたのを聞いて、自分のせいだと思ってしまったのかな?物凄く不安そうにしているメリックに対してケンダル夫人が秒で「してないでしょう。」って否定してくれるからめっちゃ助かる(?)ありがとう夫人っていつも思いながら見てる。


ロスが部屋にやってきて、メリックは最初物凄い怖い目つきで睨んでるように見えるんだけど、救貧院の話が出ると辛そうな表情に変わるの。ロスにしがみ付かれて涙をこぼしながら突き放すメリックの心情を想うと辛いね。救貧院がどれだけ酷いところか分かっていながら見捨てる気持ち。


トリーヴズ先生と口論になるシーン、メリックの「おぉ」の言い方が少し変わってきた。今までよりも更に先生を煽るような言い方に聞こえるし、先生の言葉に食い気味に言ったりして追い詰めているような気がした。でも一番最後、ケンダル夫人は多分もう来ないと言われたときの「おぉ」だけはとても悲しく消え入りそうな表現だった。


最期のシーン、スノークが部屋に入ってきた時にメリックは既に疲れ果てて目が虚ろ。あんなに人とお喋りするのが好きだったのにスノークがどんなに話しかけてもただ見つめることしか出来ないくらい弱ってしまっていて。その衰弱した様子に泣きそうになったし、物凄いお芝居をする人だなと改めて驚かされる。


カーテンコール最後は出てくるなりにこにこしていて、終演後に気付いたけど優馬が観劇に来ていたようなので嬉しかったのかな?とっても可愛いのぞむちゃんでした。ちなみにツイッターにも書いたけどこちらにもメモ。これまでに観劇した方々。関西〜〜〜〜〜〜♡てなるやつ。のぞむちゃんが大好きな人たちが続々と観劇されていて私も嬉しい。

10/29 濵田さん
11/7 流星さん
11/9 紫耀くん
11/10 優馬